グレース・オマリー

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】グレース・オマリー
【性別】女性
【身長・体重】160cm・45kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷C 魔力D 幸運A 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:D
 第一節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力

騎乗:-
 このスキルは「嵐の航海者」と引き換えに失われている。

【固有スキル】
嵐の航海者:C+
 船と認識されるものを駆る才能。集団のリーダーとしての能力も必要となるため、「軍略」、「カリスマ」も兼ね備えた特殊スキル。

海賊の誉れ:B+
 海賊の独自の価値観から生じる特殊スキル。低ランクの精神汚染、勇猛、戦闘続行などが複合されている。
 いかな権威にも服さず、不敵に対峙する一方で、剣林弾雨に向けて猛然と突進する勇猛さを持つ。

反骨の相:C
 一つの場所に留まらず、また、一つの主君を抱かぬ気性。
 同ランクの「カリスマ」を無効化する。

友誼の証明:C
 敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことが出来る。
 聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。

【宝具】
『我何処へも順わず、王道は水平の彼方にて(ザ・パイレーツ・クィーン)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:10~20 最大捕捉:200人
 史実上でほぼ唯一、自らの船を駆り、海賊の女船長として海を生きた「海賊女帝」としての名声と生き様を表す宝具。
 イングランドを恐れさせた彼女の自由なる船団、全3隻のガレー船を召喚する。
 特定の権威に縛られず勢力を渡り歩いたという逸話からこちらの行動への制約効果に対して耐性を持ち、魔術的な防壁にもある程度の特攻性能を有する。
 このため、敵の防衛陣地に突喊しての質量攻撃に適している。

『雌鶏の城(コックス・キャッスル)』
ランク:D 種別:対軍(城塞)宝具 レンジ: 20 最大捕捉:50人
 ライダーが敵から守り抜き、女性である彼女の持つ、十二分に戦士に相応しい武勲を証明することとなった塔型の城塞。
 彼女の一族の拠点の一つでもあり、外壁と内部はルーンによるコートが施されている。
 防衛だけでなく住居としての適性も高く、そのまま陣地としての転用が可能。

【Weapon】
『無銘・カトラス』

【解説】
 16世紀、アルスター(北アイルランド)を中心に活動した女海賊。
 当時のアイルランドはいまだノルマン人の侵略の影響で多数の氏族が覇権を巡って争っており、早い段階で国内を統一していたイングランドからは絶えず侵略の脅威を受け、抵抗を続けているという状況であった。
 そんな折グレース・オマリーこと"グラニュエール"は、乱立する氏族王国がひとつウールの王女として出生する。

 彼女の夫は戦で亡くなっていたが、その機に乗じた敵勢力に対して彼女は見事に夫の城を守り抜く。しかし当時の社会は、女性である彼女が首長となることは容認しなかった。
 そこで彼女は、自分に付き従う部下と共に海に繰り出す。海賊として、イングランドをはじめとした商船への略奪を開始したのだ。
 当時のエリザベス1世はスペインと接近せぬようアイルランドの族長に対しては宥和策を摂ったものの、英西戦争が始まると状況は一変、強硬手段へと切り替える。
 息子が逮捕され、ここにおいてグレースはエリザベス1世に嘆願書を提出し、会見を果たすのだが、彼女はただ族長の娘であるにも関わらず大国イングランドの女王と渡り合い、従属するどころか以降も海賊行為を継続したのである。そればかりか、後に北アイルランド勢力の反イングランド軍に参加し刃を向けさえもした。
 そうかと思えばイングランド勢力に寝返って戦い、そして最期はイングランド側でその生を終えたという。

 ......或る女海賊の弁によれば、既成の社会規範からの脱却を求め、生き場所を海へと求めた彼女の在り方は、不思議と共感を覚え、ある種奇妙な友情のような心情も無いでは無かった、とのこと。
最終更新:2020年03月23日 22:03