【元ネタ】エトルリア・ローマ神話、その他
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】オルクス
【性別】男性
【身長・体重】220cm・185kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷D 魔力B 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:E
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
冥界の陰気に慣れ、その上さらに魔性として貶められてしまったため、極端にランクが低下している。
騎乗:A+
騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。
【固有スキル】
神性:D
エトルリア神話およびローマ神話の冥界神。なのだが、怪物に転じたことでその大部分は退化している。
怪力:B
魔物、魔獣のみが持つとされる攻撃特性で、一時的に筋力を増幅させる。持続時間は“怪力”のランクによる。
冥界の守り:B-
かつてライダーが所持した冥界神としての権能の残滓。
彼の場合は敵全体を拘束し、自身の宝具の性能を変化させる。
【宝具】
『冥き底より来たれ、深淵の顎(オルキヌス・オルカ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:2~60 最大補足:50人
彼の名を冠する海の魔物を召喚する。
「冥界の使者」という概念を纏っている事によって水辺以外の地形でも地面を割りながら地中を潜行、地上へと攻撃するといった事が可能。
現存する"ソレ"とは比べ物にならないほど強靭であり、また巨大。レンジ内を一瞬で駆け抜けて相手を轢殺し、食らいついた相手を地の底へと引きずり込む。
使用できるのは一定以上の厚さや深さのある地面や水中のある場所だけであり、空中でや地面から離れた床がある場所での使用にはあまり向かない。この弱点は『満ちる涯なく食らえ、貪欲の牙』で地面を作り出す事でカバーする事が可能。
『満ちる涯なく食らえ、貪欲の牙(パンデモニウム・オルクス)』
ランク:B++ 種別:結界宝具 レンジ:10~50 最大補足:100人
冥界神オルクスの宮殿にして、彼自身の名で称される地底世界そのもの。それは固有結界に似て非なる大魔術。そこではライダーは怖ろしき支配者として君臨し、豪奢に明け暮れる。
宝具としては周囲のテクスチャを貼り替え、いまや失われた彼の宮殿を再現、そこにいる者は彼の支配下にあるものとして扱われ、ランダムにステータスを0~2ランク低下、その魔力をライダーへと徴収する。
ただし不死、蘇生などの逸話を持つ者はその限りでなく、ステータスの低下は対魔力等でレジスト可能。また補正込みでAランク以上の攻撃であれば、テクスチャを傷付ける事が出来る。
408: 僕はね、名無しさんなんだ :2018/07/07(土) 04:48:07 ID:P1RJTJE60
『渇く獣よ殖やせ、胚胎の芽(ポルキス・オロカフトマ)』
ランク:C- 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大補足:500人
原型となった地母神としての権能の成れの果て、またの名を「零落せし百獣母胎(ポトニア・テローン・ダウンフォールド)」。
地母神とされる神性が翻って冥府神へと変性する事例は洋の東西を問わないが、その後ライダーは零落により卑俗な存在として再編成され、神秘の薄れた近現代になって再び「殖やす者」としての属性を付与された。
その結果がこの宝具であり、本来不変の存在である神霊に対して種としての循環により多様性を得た「オーク」という新たな種族の性質の具現である。
『満ちる涯なく食らえ、貪欲の牙』内部においてのみ使用可能。
他者に自らの魔力を注ぎ込む事で、仔たるライダーの複製体を生産する。産まれる個体もまた同様の手段による自己複製機能を備えており、世代を重ねる事で徐々に個体を強化、多様性を獲得していく。
ちなみに、一世代ごとに生産に要する時間はおよそ2,30ターン前後。サーヴァントに匹敵する個体を生み出すには最低でも5~7世代ほど重ねる必要がある。
【解説】
オルクスとはエトルリア神話およびローマ神話の冥界神。
ギリシャ神話のハデスやプルートーとも同一視される。
叙事詩「
ベオウルフ」にはオルクスの支配下にある死者、転じて悪魔などを意味する「オーク=ナス」という語が借用される。これを後にトールキンが掘り起こす事でオークという語は再度現代に蘇ることになるのだが、彼の作品内ではオークは野卑で攻撃的な種族とされ、同時にその後のイメージもまた決定付けられる事となった。
また、プリニウスが「冥界の使者」としてシャチを紹介した事で、オークは海の魔物としての側面をも持ち併せるようになった。
シャルルマーニュは地中海でこれに襲われるも倒し、「狂えるオルランド」ではルッジェーロがピポグリフに乗りこれと戦ったとされている。
エトルリア時代のオルクスの容姿は髭の生えた巨人だったが、名前の似ているギリシャ神話の豚面の神ポルキュスと習合した事でオルクス自体も豚面に変化したという。そのまた源流であるバビロニアの地母神ポルキスは生贄に豚を捧げられており、この豚という部分がポルキュスに引き継がれたのだった。
これが現在知られるオークのイメージのモデルとなったとしている紹介も見られるが、日本の創作作品で始めて豚面のオークがデザインされたのと同時期、海外でそういった造形は全く浸透していなかった事を鑑みるに、この説は後付けの解釈のようである。
最終更新:2020年03月23日 22:10