【元ネタ】史実、講談
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】荒木又右衛門
【性別】男性
【身長・体重】184cm・83kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷B+ 魔力E 幸運C 宝具D++
【クラス別スキル】
気配遮断:C-
サーヴァントとしての気配を絶つ。
完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。
ただし、攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。自ら仇討ちを名乗った逸話より若干のランクダウン。
【固有スキル】
復讐者(偽):C
義心が故、仇討ちを求める他者の怒りを自分自身の物として力に変える。
アヴェンジャーのクラススキルとは本質を異にするスキル。
新陰流:B
柳生新陰流を修めている。
青年時代に
柳生宗矩・三厳親子、または
柳生十兵衛門下にてこれを学んだ......とされている。
大立ち回り:C
敵対対象を必ずや斃すという精神武装。
ひとたび狙った結果へと絶対に至る能力である天眼とはまた異なる、決して攻撃の手を休める事無く相手を打ち負かさんとする継戦能力。
宗和の心得:B
同じ相手に同じ技を何度使用しても命中精度が下がらない特殊な技能。
攻撃が見切られなくなる。
【宝具】
『伊賀上野三十六人討(かぎやのつじ)』ランク:D++ 種別:対人宝具 レンジ:3~15 最大捕捉:36人
アサシンの残した高名な逸話、鍵屋の辻の決闘の再現であり再演。
始めにレンジ内でアサシンが設定した対象が死亡またはレンジから消失するまで、筋力、耐久、敏捷ランクに上昇補正を加える。
補足対象が少数であれば補正値も微々たるものだが、最大値ともなれば当該ステータスに「++」相当の補正を得られる。
スキル「大立ち回り」、「宗和の心得」と併用する事で高い格闘能力を発揮する。
【Weapon】
『法橋藤原来金道作』
長さ二尺七寸七分の太刀。
『伊賀守金道』
長さ二尺一寸二分の大脇差。
『武運長久御守』
それぞれ竜と鳳凰が描かれ、念願成就と生還の意味が込められた剣難除けの御守り。ステータスには関わりないが、戦いに臨むアサシンの心を発奮するものでもある。
【解説】
江戸時代初期の武士。慶長四年、伊賀の生まれ。彼の生まれた荒木村は服部半蔵の一門であったが、大柄ゆえ忍者にはならなかったという。
父親は岡山藩主の池田忠雄に仕え、又右衛門は父の同僚、渡辺内蔵助の娘を娶ったことでその息子らとは義兄弟の間柄にあった。
寛永七年、忠雄の世継ぎとして光仲が生まれ、藩をあげての祝いが催された。そのさなか、内蔵助の息子渡辺源太夫が同僚の河合又五郎に殺され、又五郎は江戸へと逃れるという事件が起こる。
又五郎の父半左ヱ門は息子の処罰をおそれて彼を安藤家へと匿う。かつて豊臣方であった池田家は徳川方の旗本であった安藤家に主君を殺されており、その確執が今ひとたび外様と旗本との諍いとして現れたのだ。
旗本が半左ヱ門と引き換えに又五郎を引き渡すという約束を反故にし、これに激怒した忠雄は登城を拒否、池田家は重要な役職にあったため事態は一触即発となる。
幕府は安藤家を庇うようにこれに喧嘩両成敗を言い渡したものの、病没した藩主は下手人を許してはおらず、討ち取るようにとの遺言を残していた。
殺された源太夫の兄、数馬は脱藩して浪人となり、剣術が未熟だった彼は郡山藩の剣術師範役であった義兄弟の又右衛門に仇討ちを依頼する。
かくして仇討ちの時は相成り、寛永十一年、数馬と又右衛門は伊賀上野にて仇敵河合又五郎を討ち取った。
この時又右衛門は新刀を伴ったがために途中で折れてしまっており、戸波流の開祖戸波親清にこれを咎められ自らの不覚を悟ったという。
その数年後又右衛門と数馬は池田光仲に請われ、彼の下の鳥取藩へと移る。
しかしそのあまりにもすぐ後、突然に又右衛門は亡くなってしまう。それは鳥取に着いて十四日後、彼が四十歳の時であった。......これについて詳細は語られておらず、謎多き死であったと言える。
ちなみに、彼を含めた日本三大仇討は「一は冨士の裾野の曽我兄弟、二は浅野の紋の鷹の羽ぶつ違い(忠臣蔵)、三は伊賀であだなす又右衛門」と謳われており、これがかの「一富士二鷹三茄子」の元ネタである。
最終更新:2020年03月23日 22:12