テッサロニカ

【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】テッサロニカ
【性別】女性
【身長・体重】160cm・48kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力E 耐久C 敏捷A 魔力A 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:E
 通常時は狂化の恩恵を受けない。その代わり、正常な思考力を保つ。
 しかし、異母兄イスカンダルの死が意識の表面に上ると、
 狂化のランクが大幅に上昇し、姿もゴルゴーンの如き怪物に変貌する。

【固有スキル】
無辜の怪物:A
 本人の意思や姿とは関係なく、風評によって真相をねじ曲げられたものの深度を指す。
 穏やかな時は海を鎮める人魚の姿を取り、怒れる時はゴルゴーンの如き姿となって波涛をもたらす。

麗しの姫君:C
 周囲の人を惹き付けるカリスマ性。
 イスカンダルを憎むカッサンドロスをして、彼女を丁重に扱った逸話に由来する。

畏怖の叫び:A++
 生物としての本能的な畏怖を抱かせる咆哮。
 敵全体に恐怖、継続的な防御ダウン、瞬間的な防御ダウン大、呪い状態などを付与する。
 テッサロニカの場合、このスキルは狂化のランクがA以上に上昇し、ゴルゴーンの如き姿に変貌しきった時にのみ使用可能。

【宝具】
『渦巻く瀲灔(アルキペラゴス・エーゲ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:0~50 最大捕捉:300人
 ゴーゴンとなって七つの海を通る海の男達の船を沈めたという伝説が昇華された宝具。
 海水を大量に沸き立たせる能力に加えて、
 狂化のランクが低いと波を鎮める効果を、高いと大時化を巻き起こす効果を発揮できる。
 船舶系の宝具に対して特攻効果もある。

【解説】
 マケドニア王国の王女、後に王妃。
 征服王イスカンダルの異母妹で、ディアドコイの一人カッサンドロスの妻となった。

 その名は『テッサリアの勝利』を意味する。
 早くに母ニケシポリスを失い、イスカンダルの母であるオリュンピアスに養育された。
 オリュンピアスとニケシポリスは友人同士であり、その縁もあって実の娘のように育てられたという。

 異母兄のイスカンダルとは縁があまりなく、イスカンダルの時代にあっては王族の一人でしかなかった。
 その名前が現れてくるのは、イスカンダルの後継者を巡るディアドコイ戦争においてである。

 アレクサンドロス4世の後見としてマケドニアを席巻するオリュンピアスと、
 ディアドコイの一人カッサンドロスに敗れると、テッサロニカの身柄はカッサンドロスの手に渡った。
 カッサンドロスはイスカンダルを深く憎んでおり、その遺族の多くを殺して王位を奪うほどであったが、
 イスカンダルの異母妹であるテッサロニカは妻として迎えた。
 政略結婚の一貫ではあったが、結婚生活は幸福なものであり、三子を設けたと伝えられる。

 カッサンドロスの死後、テッサロニカの息子ピリッポス4世が王位を継いだが、早世。
 弟アンティパトロス2世と末弟アレクサンドロス5世が共同で王位を継いだが、
 テッサロニカの末弟贔屓を危険視したアンティパトロス2世はテッサロニカを殺害。
 王位の統一を図るも、アレクサンドロス5世との骨肉の争いに発展し、
 その末にデメトリオス1世の介入を受けて諸共に滅ぼされた。

 と、彼女は異母兄イスカンダルとの関連性は薄い人物なのだが、エーゲ海にはある伝説が残っている。
 伝説によれば、イスカンダルが手に入れた不死の泉で髪を洗ったテッサロニカは、
 イスカンダルの死を知って入水自殺しようとするも不死ゆえに果たせず、人魚へと変じた。
 人魚となったテッサロニカは海を渡る船乗り達に「アレクサンドロス王は生きていますか?」と問いかけ、
「彼はまだ生きて国を治めています」と答えなかった場合、怒り狂うゴルゴーンとなって、その船を転覆させてしまうという。
最終更新:2020年03月23日 22:26