夫差

【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】夫差
【性別】男性
【身長・体重】185cm・82kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷D 魔力E 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:C-
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
 魅了魔術に対する耐性は、殊更低い。

【固有スキル】
臥薪嘗胆:B-
 父王 闔閭によって誓うこととなった越国への復讐心。
 “戦闘続行”と“復讐者”が複合された特殊スキル。
 アヴェンジャー適性の高さを示すスキルでもあるが、
 夫差は後半生によりその意思を台無しにしているため、同じスキルを有する勾践に比べ、ランクが低い。

カリスマ:E
 春秋五覇に数えられる(ことのある)王の一人だが、父王からの評価は散々であった。
 良臣の諫言を容れず、悪臣の讒言を用いる性根は多くの臣下の士気を下げる。

【宝具】
『呉王夫差矛(イモータル・ブロンズ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
 越国と対を成す呉国の、中原以上の青銅技術の粋を結集した青銅槍。
 越王勾践剣と対を成す、夫差自らが作成した古の中華ガジェットでもある。
 ガジェットとしての機能は形状(レンジ)変化と、刺突強化用の加速装置とシンプルな物のみに留まる。

『時波寄せ付けぬ不壊の銅(ごおうふさやり)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 千年以上の時を経ても、穂先のみは残る不壊性こそが、『呉王夫差矛』に隠された真の能力。
 この槍の穂先の強靭さは、それ自体が能力として計上できるほどであり、A以上の防御・破壊干渉を受け付けない。
 穂先以外の部位に関しては不壊性を持たない。

【解説】
 春秋戦国に呉国を治め、そして“滅ぼした”最後の王。
 先王闔閭の次男で、夭折した兄太子に代わって(父王自体は不本意ながら)太子となった。
 闔閭が隣国越との会戦で戦病死すると跡を継ぎ、今わの際に父に誓わされた、越への復讐心を胸に国力増強に努めた。
 (復讐心を忘れないために、就寝の際には痛みを感じる丸太の上で寝る「臥薪」を実践したことは有名である)。
 名臣 伍子胥の助けもあって、一時期は不倶戴天の敵たる越を滅亡寸前にまで追い詰め、越王 勾践を奴隷として抱えたものの、
 越側から賄賂を受け取った佞臣の讒言や美女 西施を用いた姦計など、様々な理由から釈放を赦し帰国させてしまう。
 このころから伍子胥との関係は険悪となり、意見の衝突からついに伍子胥を自害させてしまう。
 その後の数回の越との会戦と佞臣の増長によって呉は著しく弱体化。
 首都を越に落とされ、和睦を請うも容れられなかった。
 夫差を憐れんだ勾践からは、辺境に流刑し命は助けるという案を受けるも夫差は固辞し、自刎して果てた。
 その際に、「伍子胥に合わせる顔がない」と、自らの顔に白い布をかぶせたという。
最終更新:2020年03月23日 22:46