【元ネタ】梁書、etc
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】混填
【性別】男性
【身長・体重】170cm・60kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力C+ 耐久C 敏捷D 魔力A 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
単独行動:C
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。
【固有スキル】
神託:B
神の託宣により、その状況での適切な判断ができるようになる。
ランクBの場合、問いかければ大抵効果を発揮する。
【宝具】
『根付き咲く神樹の弓(コークトローク)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1人
アーチャーが手に入れた神弓。
矢が着弾した地点やから樹の根が張り、アーチャーの支配下に置く。
この対象は人間、動物、物品、果ては土地にまで及ぶ。
アーチャーはこの弓を使って、扶南女王と国そのものを手に入れ、文化を根付かせたという。
――古代カンボジアは、“トローク樹の茂る地”という意味の名を冠しており、
それがアーチャーの伝承に登場する神樹と複合され、この宝具となった。
【解説】
梁書などに記される扶南の祖となる樹立王。
1世紀半ばの人物で、元は異国の者で、鬼神に使える巫者だった。
ある時、神から弓を賜り、船に乗って海に出る夢を見た。
朝起きて廟を詣でると神樹の下に弓があり、これを手に入れ、夢見に従って航海に出た。
混填は扶南国へ辿り着くと、当地の女王の柳葉が人を従えて襲いかかってきたので
例の弓で女王の船を射ると、矢は船を貫いて従者にまで届いた。
柳葉は恐れ入って降伏し、混填の妻になった。
混填は王となって扶南に衣服を教え、二人の間子たちは七邑に分かれてそれぞれ王になった。
なおカンボジア史を記す碑文の1つに、インドから渡来したバラモンの
カウンディニャが
カンボジアの竜姫ソマーを娶って王になるというエピソードがあるが、
一般的にはこれが混填に比定され、混填は
カウンディニャ、柳葉はソマーと読まれていた。
現在はこれは否定され、
カウンディニャは同じ梁書に見える憍陳如に比定されるが、
かつての名残で、未だに混填と柳葉は
カウンディニャ、ソマーと発音される。
そもそも、
カウンディニャの伝承も混填の影響によるものだと思われるので、
混填→
カウンディニャ→混填と、時空を超えて影響を与え合っていることになる。
混填は史料に見えるカンボジアの最初の人物であり、
「外国からの渡来者によって王国が発展する」という粗筋は
カンボジア建国神話のお決まりのパターンとなる。
上記したカウンディニャ・陳如、年代記上のカンボジア始祖プリヤ・トン王、
伝承上のアンコール寺院の建築者
ピスヌカー、クメール帝国創始のジャヤヴァルマン2世と、
2世の即位祭儀を行った魔術師ヒランヤダーマなどがこれに当たる。
プリヤ・トン王は竜姫と深い関係があるので、混填よりもカウンディニャ・陳如に近いだろう。
【コメント】
そもそもトローク樹って何なのかわからないんですがね!
現在大半の人がが混填=
カウンディニャと思っているっぽい。
ジャヤヴァルマン2世とヒランヤダーマとプリヤトン王の神話は、恐らく混填や
カウンディニャの
神話を元に創作されたものだろうが、混填とカウンディニャ・陳如の神話が似ているのは謎だ。
神話を作った人がこのパターンが好きだから使いまわしたってオチの気がするけど。
あるいはマジで神話通りに近い出来事が本当にあって、しかもそれぞれ偶然そっくりだったとか。
適正クラスはアーチャーとキャスター。
最終更新:2020年03月25日 21:22