高仙芝

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】高仙芝
【性別】男性
【身長・体重】170cm・62kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力D 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

【固有スキル】
軍略:C
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

密川越:A
 ハンニバルのアルプス越え以上の快挙と後世評された、軍を率いてのパミール高原越えがスキル化したもの。
 自身と味方はどれだけ険阻な地形も通常の地形と同じものとして判定できる。

戦闘機動:B
 騎乗状態での戦闘に習熟している。
 騎乗状態での攻撃判定およびダメージにプラスボーナス。
 騎乗していない状態での戦闘力が減少するというデメリットも存在する。

千里疾走:A
 愛馬と共にあることでもたらされるスキル。
 長時間・長距離移動を可能とする無尽蔵の体力を有する。
 また、敏捷パラメータの一時的な急上昇、全力疾走時の耐久および筋力パラメータの上昇、といった効果を発揮できる。
 宝具の性質上、真名開放時の威力にも上記効果が適用される。

【宝具】
『高都護驄馬行(こうとごそうばこう)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:5~50 最大捕捉:50人
 杜甫の「高都護驄馬行」に謳われる愛馬。
 通常時でも氷河を踏み砕く脚力、Cランク以下の攻撃を寄せ付けない無敵性を備えているが、
 真名を開放することで『走過掣電(稲妻がはためくような速さ)』と謳われた、電光にも匹敵する脚速を再現できる。

【解説】
 唐の軍人。高句麗系(朝鮮人)ながら唐で頭角を現し、西域で多くの武功を挙げ、唐の威勢を西アジアに広げた。
 タラス河畔の戦いでイスラム・アッバース朝の軍勢に敗れ、西域における唐勢力退潮の一因を作る。
 安史の乱の最中、讒言を受けて処刑された。

 容貌が美しく、騎射に長け、勇敢で決断力があったが、柔弱なところもあったという。
 夫蒙霊サツに重用されるが、無断で都に戦功を報告した事で彼の怒りを買ったり、
 部下達から讒言を受けるなど、軍内に不和をもたらす存在でもあった。
 ただし、彼らを許すなど人品が卑しいという程ではなく、政治的な思慮が浅いと考えたほうが適切だろう。

 一方、西方72ヶ国を服属させるなど、唐の威勢を西アジアに広げたのは、高仙芝の武功に依るところが大きい。
 特に軍を率いてのパミール高原越えは、ハンニバルのアルプス越えを超える功績とも評される。
 しかし、唐の統治は横暴であり、悪名も鳴り響いていた。

 転機となったのはタシュケント(石国)との戦いである。
 相手の王を和睦を偽装して捕らえた挙げ句、財宝を略奪、さらには王を長安に送り処刑する――
 この行いに激怒したタシュケントの王子の要請にアッバース朝(イスラム王朝)が応じ、唐軍を追い出すべく軍勢を派遣した。

 高仙芝は3万とも10万ともされる軍勢を率い、タラス河畔でアッバース朝の軍勢と戦うが、唐に反感を持つカルルク部族の造反により大敗。
 生き残りはわずか数千人だけという、壊滅的な打撃を受ける。
 この大敗が切っ掛けで西アジアはおろか中央アジアに至るまでイスラム勢力の支配下となり、唐の勢力は大幅に退潮した。

 高仙芝は西域を離れ長安に召還されたが、
 安史の乱が勃発すると討伐軍の副元帥に任命され、乱の主導者である安禄山と戦った。
 しかし、独断で潼関へ退却し、その際に安禄山の追撃を受けて大打撃を被る。
 これにより時の皇帝・玄宗の怒りを買い、処刑された。
最終更新:2020年03月26日 22:17