ティソン・デツェン

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ティソン・デツェン
【性別】男性
【身長・体重】170cm・68kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。
 事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

神性:C
 神霊適性を持つかどうか。
 文殊菩薩の顕現とされる事もある仏教王である。

文殊の知恵:A
 置かれた状況を切り抜けるための手段を見出す知恵を表す。
 ダイス判定を行う際、2度振り直すことができる。(つまり最大で3回ダイスを振れる)

【宝具】
『文殊金剛剣(プラジュニヤーカードガ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 文殊菩薩が振るうという智慧の利剣。文殊の顕現とされるティソン・デツェンも、同じ剣を保有する。
「文殊の利剣は諸戯を絶つ」――つまり煩悩の原因となる考えや思想を断ち切る力を持つ。
 すなわち我欲や仏教にそぐわぬ思想を削ぎ落とす事を可能とする精神攻撃宝具である。
 悪人を更生させるのが本来の用途だが、使い方によっては悪質な洗脳も可能。

『仏教王の心象宇宙(ブサム・ヤス)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1000人
 ティソン・デツェンの後援で建てられたサムイェー寺が固有結界となったもの。
 四大部洲と仏教宇宙をモデルとし、世界そのものを描いた立体曼荼羅であり、その世界観に存在しないものを排撃する。
 すなわちインド亜大陸、オアシス世界、北アジアの遊牧世界、中国世界に属さず、また仏教にも属さない者や神秘は、
 その時点で“世界”に存在しないと見做され、消滅する。
 また、ティソン・デツェンが土着のボン教の勢力を迫害した逸話から、インド系仏教以外を信仰する者の全パラメータを1ランクダウンさせる。

【解説】
 古代チベット王朝である吐蕃の王。
 唐で起きた安史の乱に乗じて勢力を拡大し、吐蕃の最盛期を築き上げた英雄。
 また仏教を国教に制定した事から、ソンツェン・ガンポ、レルパツェンと並ぶ仏教王の一人に数えられ、文殊菩薩の顕現ともされる。

 タラス河畔の戦いでアッバース朝側に味方したティデ・ツグツェンの子。
 中国、唐で起きた安史の乱に乗じてその領土を侵略し、ついにはその首都長安を占領。
 広武王李承宏を新たな唐の皇帝に擁立した後、長安の「士女工匠」を連れ帰り、帰路の商業都市では略奪を繰り返したという。

 唐で徳宗が即位した後に和約を結び、朱泚の反乱の際には援軍を差し向けるも、
 唐が協力の対価を支払わなかった為に和約を破棄し、再度侵略を開始した。
 かくて領土を広げた吐蕃の支配領域は西はギルギット、バルチスタン、東は雲南、四川に広がり、
 中央アジア、北インド、アフガニスタン、イランに繋がる交易路を確保する大国へと成長した。

 一方でティソン・デツェンは土着のボン教ではなく仏教を国教に定め、チベットの仏教化に大きく貢献した。
 インドの仏僧シャーンタラクシタやニンマ派の開祖たる密教僧パドマサンバヴァは、
 ティソン・デツェンによって招聘された高僧であり、
 この二人が協力して建立したサムイェー寺には、現在でも多くの人が巡礼に訪れる。

 一方で、旧来のボン教の勢力は仏教勢力によって抑えられた。
 ティソン・デツェンにより処刑された者もいる、とする伝承もある。
 またティソン・デツェンは唐と敵対していたこともあってインド仏教を正統とし、中国系の仏教徒を追い出したと伝わる。
最終更新:2020年03月26日 22:18