シャー・ジャハーン

【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】シャー・ジャハーン
【性別】男性
【身長・体重】174cm・68kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久A 敏捷C 魔力C 幸運A 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力

単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断っても自立できる能力。
 ランクBならば、マスターを失っても二日間は現界可能。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

皇帝特権:A
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
 ランクA以上ならば、肉体面での負荷(神性など)すら獲得できる。

射撃:C
 銃器による早撃ち、曲打ちを含めた射撃全般の技術。
 羚羊40頭を一発ずつで仕留めたという腕前。

【宝具】
『孔雀の玉座(タフテ・ターヴース)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:可変 最大捕捉:可変
『光の山(コ・イ・ヌール)』をはじめ数多の宝石で飾られた、イラン王権の象徴たる伝説の玉座。
 この玉座に座った英霊が王属性を持つ場合、かつて所有していた王城を周囲に再構築することが可能となる。
 言わば何処にでも城塞を構築することを可能とする宝具。シャー・ジャハーンの場合『赤き城(ラール・キラー)』を構築する。

『破界の砲火(ジャハーン・コシャ)』
ランク:C++ 種別:対界宝具 レンジ:5~50 最大捕捉:50人
『世界の破壊者』『グレート・ガン』など大仰な名をつけられた大砲。
 魔力を砲弾として発射する宝具であり、Cランク相当の火器として機能するが
 その真価は異界、固有結界など理に沿わぬ世界を打ち崩す『世界の破壊者』としての特性にある。
 真名を開放し、幸運判定に成功することで、その砲弾は“破界”の特性を得て、異種・異教のルールで構築された世界を崩壊させる。
 ただし、真名を開放しても威力自体は変わらない。

『対なる黒の王冠宮殿(タージ・マハル)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:100 最大捕捉:800人
 現存するタージ・マハルと対になる形で造営されるはずだった、自分自身を葬るための黒大理石の廟。
 白大理石を黒大理石にする事以外、タージ・マハル建設に用いたのと同質、同量の建材を用意しなければ形にできない、超巨大宝具。
 他の建築物系の宝具の効果を模倣し、また増幅させる。
 単体でも『孔雀の玉座』との併用が可能だが、
 その真価は妻ムムターズ・マハルの宝具『聖なる白の王冠神殿』との併用にある。

【Weapon】
『カスバーン』
 羚羊40頭を一発ずつで仕留めたという銃。

【解説】
 ムガル帝国の第5代君主。最盛期を築いた壮麗王。

 父や兄弟との争いを幸運の助けもあって勝ち抜き、帝位を継承して『シャー・ジャハーン』を名乗る。
 その統治によりムガル帝国は最盛期を迎え、インド・イスラーム文化が花開いたが
 同時に異教徒への迫害など宗教的な不寛容の萌芽もあった。
 外征面では北西方面では領土を縮小させたものの、アフマドナガル王国を打倒し、デカン地方でも領土を拡大。
 農業生産の向上も相まって、帝国の歳入はアクバル大帝の頃の2倍になったという。

 英主と呼ぶに相応しい功績を挙げていたシャー・ジャハーンであったが
 愛妃ムムターズ・マハルが産褥で病没すると、その衝撃から豹変。
 万事にあまり関心を持たなくなり
 執着するのは愛妃を葬るための墓廟タージ・マハルの建設と、側室や家臣の妻らとの荒淫のみとなってしまう。

 淫蕩な生活が祟って体を壊すと、四人の皇子らは「王冠か死棺か」と評される苛烈な帝位継承戦争を繰り広げた。
 最終的に帝位は父を憎む三男アウラングゼーブが継承する形となり
 廃帝となったシャー・ジャハーンはアーグラ城に幽閉され、金銭的にも不自由な生活を病没するまで送った。

 死後、アウラングゼーブはタージ・マハルに父を葬ったものの
 父母の墓碑の並びは当時のイスラム建築が重視する対称の形ではなく、母の墓碑の脇に葬るというものだったという。
最終更新:2020年03月26日 22:20