ムムターズ・マハル

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ムムターズ・マハル
【性別】女性
【身長・体重】164cm・50kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運B 宝具A+
【クラス別スキル】
陣地作成:EX
 自らに有利な陣地を作り上げる。
 宝具『聖なる白の王冠神殿』の展開が可能。

道具作成:-
 宝具と引き換えに道具作成スキルは失われている。

【固有スキル】
麗しの姫君:A
 周囲の人を惹き付けるカリスマ性。
 ただ存在するだけで自分を守る騎士たる人物を引き寄せる。

黄金律(富&体):B
 二種の「黄金律」が複合した特殊スキル。
 第一に、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命を示す。
 第二に、生まれながらに有する女神の如き完璧な肉体を示す。

芸術審美:C
 芸術作品、美術品への審美眼。芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、
 中確率で真名を看破することができる。

【宝具】
『聖なる白の王冠神殿(ビービー・カー・ラウザ)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:100 最大捕捉:1000人
 自身の死後、造営された総大理石の霊廟『タージ・マハル』が宝具となったもの。
 夫曰く『ここが罪を負う者が悔恨し、罪行から自由になり、許され清められる典雅な高殿であり、神の光とともにある』と述べたという。
 それが宝具として昇華されるに辺り、内部に罪業を清める“神の光”を照射する力を得た。
 光を浴びた者は罪業を浄化され人格が清涼なものとなる。
 ただし“神の光”の照射の度が過ぎれば罪を生み出すあらゆる欲望が焼却され、人格的な死に至る。

【解説】
 ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンの皇妃。
 本名はアルジュマンド・バーヌー・ベーグムで、
 ムムターズ・マハルは結婚に際しシャー・ジャハーンの父である第4代皇帝ジャハーンギールから授けられた称号。

 裕福な貴族アーサフ・ハーンの娘として生まれ、後に皇帝となるフッラム(シャー・ジャハーン)の下へ嫁ぐ。
 アラビア語とペルシャ語に習熟し、ペルシャ語の詩を作ることも出来たという。
 また、謙虚さと率直さを兼ね備えていたとされ、夫から深く寵愛された。
 各地への転戦や逃避行中でも付き従い、苦楽を共にしたと伝えられる。

 シャー・ジャハーンが即位すると皇妃として「世界の女王」「時代の女王」などの称号を授けられる。
 芸術のパトロンや貧者の救済など、彼女の意向は夫の統治にも影響を与えたという。

 合計で14人の子女をもうけるが、第14子を生んだ後、産褥死。
 シャー・ジャハーンの嘆きは深く、死後一週間のうちは国事行為を行えず、髭は真っ白になり、憂鬱に沈んですっかり変わり果てたという。
 以後、シャー・ジャハーンは政治的な意欲を無くし、遺言で請われた「後世に残る墓」の建設に執着するようになった。
 結果、造営された霊廟がインド・イスラーム文化の代表的建築「タージ・マハル」である。
 足掛け17年(22年とも)の時間と数百万、あるいは数千万ルピーという巨費をかけて建設されたタージ・マハルは、
 ムムターズ・マハルを聖者とし、その霊力によって守護される霊廟として設計されたものである。
 まさにシャー・ジャハーンの愛を証明するものであり、その威容は現代にまで伝えられている。
最終更新:2020年03月26日 22:20