メムノーン

【元ネタ】ギリシア神話
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】メムノーン
【性別】男性
【身長・体重】181cm・71kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷C 魔力C 幸運D 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

【固有スキル】
矢よけの加護:B
 飛び道具に対する防御。
 狙撃手を視界に納めている限り、どのような投擲武装だろうと肉眼で捉え、対処できる。
 ただし超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。

神性:B
 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
 暁の女神エーオースの息子である。

心眼(偽):C
 第六感による危険回避。

【宝具】
『嘆く黒血(パープラゴネイオス)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 暁の女神エーオースの嘆きが込められたメムノーンの血液。
 メムノーンの血液は、エーオースの祝福または呪いにより、
 「腐食」の属性を含む猛毒となっている。
 血液に触れた物を浸食してゆき、武具や防具を破壊し、
 直接触れた者には、毒による継続的なダメージを与える。
 更に、抵抗判定に失敗した者は、最大10ターンの間、盲目によるペナルティを受ける。

【Weapon】
『無銘・槍』
 アンティロコスを殺害した際にも使用した、メムノーンの愛槍。
 『嘆く黒血』に触れても腐食しないほど強靭な槍。

『無銘・剣』
 アキレウスと斬り合った際使用した剣。

【解説】
ペンテシレイアの死後、メムノーンが自国の兵を連れ、トロイアー側に加勢しに来た。メムノーンは貴公子ティトノスを父とし、曙の女神エエオスを母に持つエチオピアの王である。
戦いに赴いたメムノーンは、ネストールの子である槍の名手アンティロコスと戦った。アンティロコスはまずメムノーンに槍を投げたが、メムノーンが避けた為槍は彼には当たらず、槍は彼の親友アイトプスを殺した。親友を殺され激怒したメムノーンはアンティロコスに襲い掛かった。アンティロコスは大石でメムノーンの頭蓋を殴り反撃したものの、兜に守られたメムノーンを殺すには至らなかった。アンティロコスの攻撃に耐えたメムノーンは獰猛な獅子が猪を襲うかのようにアンティロコスに襲い掛かり、槍で心臓を貫いてアンティロコスを殺した。
これの様子を見たネストールは悲観にくれ、アンティロコスの弟であるトラシュメーデースにメムノーンを殺すべく檄を飛ばした。トラシュメーデースは家来であるペーレウス(アキレウスの父とは別人)を連れ、共にメムノーンへと向かった。二人はトロイアーの軍兵を殺し、メムノーンに迫ったが、メムノーンは自分のほうが二人より遥かに優れている事を確信していたため、あわてる様子もなくアンティロコスの死体から武具を外していた。メムノーンとの力の差を思い知り、二人は戦意を喪失した。
メムノーンは自分の父ティトノスと同じ年頃である老ネストールに哀れをもよおし、ネストールを諌め、退却するよう促した。我が子アンティロコスを殺されたネストールはメムノーンに毒ついたものの、老いた自分がメムノーンに勝てるはずもない為、トラシュメーデースおよびペーレウスと共にメムノーンの元を去っていった。
アンティロコスの武具を奪ったメムノーンはアカイア勢へと迫り、多くの雑兵を殺した。その間、メムノーンの元から逃げ帰ったネストールはアキレウスに、メムノーンを倒し、アンティロコスの死体と武具とを奪い返すように頼んだ。アンティロコスや他のアカイア勢の死に憤激したアキレウスはメムノーンへと迫った。対峙したアキレウスとメムノーンとはまず激しい舌戦を繰り広げた後、戦い始めた。
二人の戦いは、エリス(不和女神)、血に飢えたケール(死神)、邪悪なオレトロス(同じく死神)を楽しませるのみならず、天上の神々の注目をも集めた。
激突する両雄を見る神々の中でも二人の母、テティスとエエオスの恐れは並大抵のものではなかった。二神はオリュンポスに上り、大神ゼウスの元に我が子の為命乞いをした。二柱の神の嘆願に当惑したゼウスは、アキレウスとメムノーンとの二人の運命を天秤にかけた所、メムノーンの皿が沈んだ。こうして二人の生死は決定された。アキレウスはメムノーンに黒い剣を突き刺し、心臓をえぐった。メムノーンが黒い血の海に倒れると、エエオスが雲に隠れて嘆いたため、天が闇に覆われた。神々がメムノーンの血を集め、イーデーの山の尾根にパープラゴネイオス川を作った。この川は毎年メムノーンが死した日が来るたびに血の色に染まり、耐え難い匂いを発する。
最終更新:2016年09月23日 13:22