玉藻前

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】玉藻前
【性別】女性
【身長・体重】152cm・47kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷D 魔力A 幸運C 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:B
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 “工房”の形成が可能。

道具作成:C
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 妖術行使の補助を行うアイテムを幾つか作成できる程度。

【固有スキル】
異形:D(B)
 人の姿を取りながらも、獣としての耳や尾が出ている。
 筋力と耐久のパラメータを1ランクアップさせる。
 変化を解いて本来の狐の姿に戻った場合、異形スキルはBランクにアップする。

自己改造:C
 自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。
 他者の第二要素の食事、すなわち“魂喰い”による魔力回復を最適効率で行える。

魅了:C
 天下一の美女と謳われた美貌。
 玉藻前と対峙した者は、彼女に対する強烈な恋愛感情を懐く。
 相手の心理状態によっては抵抗できる。

妖術:A
 優れた妖術の使い手であり、特に変化、魅了、呪いなどを得意とする。

話術:A
 言論によって他者の思考を誘導し、自在に操る技術。
 自身への好意を相手に植え付ける、魔力によらない精神干渉。
 対精神干渉系スキルで回避可能。

【宝具】
『一尾転生(いちびてんせい)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 那須野で討たれた後に殺生石へと変化したという逸話の具現。玉藻前の尾。
 玉藻前の霊核が破壊され、現界が不可能になった時に自動で発動する。
 この宝具が内包する魔力と彼女の余剰魔力を使い、新たな霊核と身体を作成し、精神と魂をその新たな器に“転生”させる。
 実現可能な範囲ならば、転生先の身体については詳細を玉藻前自身が決定できるが、現在の身体と同じものにはできない。
 生前の彼女がこれを使用して殺生石に“転生”している為、玉藻前の二本の尾の内の一本は既に失われている。
 現在残っている唯一の尾は、誕生当初から有していた彼女本来の尾である為、転生に使用できない。
 失われた尾の回復には、相応の魔力と時間が必要となる。

【解説】
 平安時代末期、日本に害悪をもたらさんとした化生。白面金毛九尾の狐と同一視される以前の文献では、二尾の狐とされている。
 子に恵まれない夫婦の養女であった彼女は、当初は「藻女」と呼ばれていた。
 宮中に仕えた後に「玉藻前」と名乗るようになった彼女は、天下一といわれる美貌と博識を武器に鳥羽上皇の寵愛を獲得する。
 その後に上皇が病に伏せるようになるが、陰陽師・安倍泰成によって彼女の呪いによるものだと暴露された為、宮中を脱走する。
 那須野に逃れた彼女は女子供をさらっては喰らうという所業を繰り返していたが、朝廷からの討伐命令を受けた軍勢によって討たれる事となる。
 しかし、その直後に彼女は巨大な毒石へと変化し、周囲の人や獣の生命を奪う存在となる。
 いつしか殺生石と呼ばれるようになったその石は、後の南北朝時代に玄翁和尚によって砕かれる事となる。
最終更新:2016年09月23日 13:52