【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】イヴァン4世
【性別】男性
【身長・体重】172cm・74kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
狂化:-(E)
筋力のパラメーターをランクアップさせるが、複雑な思考が難しくなる。
ただし、現在は宝具の能力によって効果を発揮していない。
【固有スキル】
皇帝特権:C
本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、
カリスマ、軍略、等。
信仰の加護:A
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
ランクがA以上の場合、同ランクの
精神汚染スキルと同じ効果を持つ。
不眠症:C
生前の出自から受け継いだ呪い。
慢性的な寝不足の為、精神スキルの成功率を著しく低下させてしまう。
【宝具】
『雷帝(グローズヌィ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
彼の治世の象徴であり、異称が形を持って現れたもの。宝具によって具現化した彼の第二の人格。
本来は敬虔な神の信徒である彼にとっての、邪悪な一面を一方の人格に押し付ける事により、
精神干渉系スキルの効果をもその人格に担当させる。
これにより、威圧・混乱・幻惑・魅了といった精神干渉のほか、狂化スキルや
精神汚染スキルの効果も無効化する事ができる。
【解説】
モスクワ・ロシア初のツァーリ(皇帝)。
母方の実家グリンスキー家がモスクワ大火に伴う暴動によって失脚した為に、16歳の若さで親政を開始した。
しかし、有能な顧問団を相次いで失った事から国内の大貴族との対立が激化した為、一時は退位を宣言する。
大貴族の嘆願によって復位した後は恐怖政治を開始し、対外的には中央アジアやシベリア方面への勢力拡大を推進。
しかし、欧州方面ではポーランド・リトアニア共和国にはモスクワを焼き払われ、バルト海交易ルートを失い、スウェーデンも敵に回すなど、苦境が続いた。
これらの長い戦争はロシアの国力を疲弊させ、この負担は重税や飢饉となって国民に圧し掛かった。
処刑や拷問の見物を趣味とするなど残虐な一面が語られる一方、毎夜のように祈りを捧げ、迷信深く、敬虔な一面も持っていた。
その最期は、占星術師に算出させた死亡予定日に発作を起こし、この世を去ったという。
【元ネタ】 ロシア史
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】イヴァン4世
【性別】男
【身長・体重】180cm・102kg
【属性】秩序・狂乱
【ステータス】筋力B+ 耐久B 敏捷C 魔力D 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:B
全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
【固有スキル】
背教の呪詛:B
誕生前に受けた聖職者からの呪詛。無意識のうちに自身と周囲の人間の破滅へと繋がる、
生まれながらの悪性。
信仰の加護:A
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
無辜の怪物:C
雷帝。きわめて残虐・苛烈な性格であったためロシア史上最大の暴君とされ、民衆は
古代スラヴの雷神ペルーンと重ねられた。髪の毛は逆立ち、全身はつねに紫電を纏っている。
【宝具】
我が憤怒は、雷霆の如く(ペルィーニ・グローズヌイ)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1-4 最大補足:1~10人
紫電を纏う魔鎚。その晩年狂気に駆られ、自身の世継ぎを打ちすえ死に追いやった鉄鉤つき杖。
血を分けた実の肉親を殺害した為に、魔の属性を帯びている。その威力はバーサーカーの狂気
と呼応し、担い手が狂乱すればするほどその威力は増す。バーサーカーが
無辜の怪物としてその
属性を帯びている雷神ペルーンは 「雷で打つもの」、もしくは「樫の木の神」を意味する。
髭を生やした中年男性の姿をし、手には稲妻を表す斧や槌を持つ。罪を犯した者や敵対者に
向かって武器を振りかざし、または投げつけて罰するところなどはゼウスや
トールと共通している。
【解説】
モスクワ大公 イヴァン4世。モスクワ・ロシアの初代ツァーリ。雷帝という異称でも知られる。
東方への領土拡大が進められ、アストラハン・ハン国とカザン・ハン国をモスクワ国家に組み
入れて、治世末期にはシビル・ハン国征服事業も成功裡に進んでいた。
しかし、西部国境で長期にわたって続けられたリヴォニア戦争は、完全な失敗に終わり、国内
を激しく疲弊させる結果となった。
16世紀ヨーロッパにおける絶対君主制の発展の中で、ツァーリズムと呼ばれるロシア型の専制
政治を志向し、大貴族の専横を抑えることに精力を傾注した。
1547年の「全ルーシのツァーリ」の公称開始、行政・軍事の積極的な改革や、大貴族を排除した
官僚による政治が試みられた。その反面、強引な圧政や大規模な粛清、恐怖政治という
マイナス
面も生じた。結果的に大貴族層は権力を保持し、イヴァン4世の亡き後のツァーリ権力の弱体化
に乗じ、ロマノフ朝の成立までモスクワ国家を実質的に支配することになる。
きわめて残虐・苛烈な性格であったためロシア史上最大の暴君と言われる。「雷帝」という渾名は、
彼の強力さと、冷酷さを共に表すものである。ただし、ロシア語の渾名「グローズヌイ」は「峻厳な、
恐怖を与える、脅すような」といった意味の形容詞で、この単語自体に「雷」という意味はない。
元となった名詞に「雷雨」ないし「ひどく厳格な人」という意味の「グロザー」があり、この単語との
連関から畏怖を込めて「雷帝」と和訳された。
【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】イヴァン雷帝
【性別】男性
【身長・体重】178cm・81kg
【属性】秩序・悪/混沌・悪
【ステータス】筋力B+ 耐久B 敏捷D 魔力C 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の
対魔力。
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失ってから二日間現界可能。
【固有スキル】
矛盾精神:A
ロシアの皇帝として、中央集権政治を確立したイヴァン雷帝は同時に恐怖政治を敷いた。
午前に罪を悔いて聖堂に籠り、午後からは叛逆者に対する拷問を歓喜と共に行った。
完全に聖人と兇人が同居したような精神は、ランダムに属性を二種類に変化させる。
即ち秩序か混沌か、である。
非常大権:A
対立した貴族を支配するため、イヴァン雷帝が求めた皇帝への絶対服従権。
周囲の人間への強烈な威圧感は、全能力のランクを下げる強烈な“重圧”の効果をもたらす。
一般の人間であれば、目視することも難しい。
ランクB以上の
カリスマにより、打ち消すことが可能。
【宝具】
『我が彷徨に随え砲塔(グーライ・ゴロド)』
ランク:B 種別:対城宝具 レンジ:5~50 最大捕捉:300人
カザンの包囲戦の際に用いた攻城兵器。
約13メートルの高さ、長さ18メートル、幅8メートルの威容を誇り、10の大砲、50の火砲を搭載した砲列塔。
動きこそ鈍いがその総火力は圧倒的であり、特に城塞を打ち崩す際に真価を発揮する。
『我が夢路に這い出よ黒犬(チョールヌイ・オプリチニキ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:領土内すべて 最大捕捉:3000人
黒犬兵団。イヴァン雷帝が非常大権と共に導入した「親衛隊(オプリチニキ)」が変貌した宝具。
イヴァンが眠りに入ると発動する自動防御、制圧宝具。
そのまま無数の兵士たちの姿に分散し、彼に仇なす敵兵を鏖殺せんと奔走する。集団の暴力としては圧倒的であるが、個々の力は弱いのが唯一の救い。
ただし、首都モスクワ近辺では一体一体が低ランクサーヴァントに近しい力を持つ。
【weapon】
『雷帝の剣』
ラテン文字で「全能なる母の御名により永遠の支配者と救世主とならん」と刻まれた剣。
【解説】
モスクワ・ロシアはリューリク朝の初代ツァーリ(皇帝)。
ロシアの中央集権化を推し進めんとした人物であり、ツァーリズムの嚆矢となった君主。
敬虔な信徒であると同時に残虐であり、暴君として広く名を知られる。
幼くして厚い信仰心を抱く一方、鳥獣を虐殺したり市内で暴れまわるなどの残虐性を見せていた。
ツァーリとして戴冠して以降しばらくは母方の親族グリンスキー家が権勢を占めたが、
彼らがモスクワ暴動で失脚すると、本格的な親政を開始する。
親政においては貴族らの権力を抑えて聖職者、士族との協同を主体とする集権化を画策。
対外的にもカザン・ハンをはじめとするモンゴル諸国の征服に成功している。
大病やリヴォニア戦争の不調などの問題も抱えていたが、総じて言えばプラスの方が大きい親政だったと言える。
しかし、イヴァン雷帝の癇癪を宥める事が出来た人物――最愛の妻アナスタシアとマカリー府主教――がこの世を去ったことで
元来持っていた残虐性に歯止めが効かなくなり、その統治は暴政へと変貌する。
一度は貴族らの反発により退位せざるを得なくなったが、イヴァン雷帝は民衆を味方につけて復権し、
さらに反逆者を自由に処罰する権限をはじめとする非常大権をも承認させた。
この非常大権と、それに伴って導入された「親衛隊(オプリチニキ)」により、イヴァン雷帝の恐怖政治はエスカレートしていく。
強引な圧政と重税、大規模な粛清は、国土の荒廃、経済の低迷といった結果を生み、民衆は皇帝への敬慕を失った。
その上、彼の望んだ中央集権化も砂上の楼閣であり、大貴族たちは権力を保持し続けた。
対外面においてもリヴォニア戦争が反ロシア同盟の逆襲により完全に失敗に終わり、
周辺諸国からの敵意と英国への依存が強まるだけという結果に終わった。
さらに有能で後継者と目していた息子イヴァン・イヴァノヴィチを、些細な事から逆上し殺害した事が、リューリク朝の滅亡を決定づけた。
イヴァン雷帝は死ぬまでこのことを後悔し続けたという。
残された後継者は知的障害を抱えていたフョードルしかおらず、彼の代でリューリク朝は滅亡することとなる。
【蛇足】
汎人類史版イヴァン雷帝。
最終更新:2020年03月22日 21:27