御毛沼命

【元ネタ】記紀神話+民間伝承
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】御毛沼命
【性別】男性
【身長・体重】170cm・65kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷C 魔力B 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:D
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。

【固有スキル】
心眼(偽):C
 第六感による危険回避。

神性:B
 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
 天照大御神の直系にあたる。

【宝具】
『鬼切丸(おにきりまる)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 高千穂において、荒神『鬼八』を切り殺した光の剣。
 不死性を持ち、寒気を支配する力を持つ霜宮鬼八に対抗するため、
 御毛沼命が自身の神性から聖性と太陽の力を引き出し武器としたもの。
 幾重にも常世の国(冥界)の概念を打ち込むことにより、不死性を持つ対象の肉体を自壊させる。

『波の穂を踏みて』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0~50 最大捕捉:1人
 波頭を踏みしめ、常世の国へと渡った道程。
 自身のいる場所と目標地点とを同一の地平上にあると規定し、
 地形条件を無視して遮断された境界を踏み越える“結界殺し”の能力。
 事実上異界への渡航を可能とする力であり、固有結界への侵入・脱出すら可能にする。

【解説】
御毛沼命(みけぬのみこと)は、古代日本の皇族である。
『日本書紀』では三毛入野命(みけいりのみこと)、三毛野命(みけののみこと)と表記される。
ウガヤフキアエズ、海神の娘である玉依姫の子で、初代天皇・神武天皇の兄である。
兄弟に五瀬命(彦五瀬命)・稲飯命・若御毛沼命(神武天皇)がいる。

『古事記』では、事績は何も記されずに「波頭を踏んで常世の国に渡った」とだけ記されている。
日本書紀では、兄弟とともに神武東征に従うが、熊野に進んで行くときに暴風に遭い、
「母も叔母も海神であるのに、どうして我々は波によって進軍を阻まれなければならないのか」と言って、やはり波頭を踏んで常世に行ったとしている。

宮崎県高千穂町の伝承では、三毛入野命は常世に渡ったのではなく、兄弟たちからはぐれてしまったので、
出発地の高千穂に帰還したのだとしている。高千穂には「鬼八(きはち)」という悪神がいて、人々を苦しめていたので、
三毛入野命はこれを退治し高千穂の地を治めたと伝えている。三毛入野命は高千穂神社の祭神であり、その妻子神とあわせて「十社大明神」と称されている。

「ミケヌ」の「ミケ」は食物の意、「ヌ」は「主」の意とされる。「ミケイリ」は「食物に神霊が入る」の意と解される。
最終更新:2016年09月24日 11:38