【元ネタ】史実 幕末
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】大村益次郎
【性別】男性
【身長・体重】151cm・40kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力C 幸運B+ 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:EX
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
魔術師ではないが、工房を上回る『東京招魂社』を形成することが可能。
道具作成:-
宝具と引き換えに道具作成スキルは失われている。
【固有スキル】
軍師の忠言:A+
軍師系サーヴァントに与えられるスキル。
状況を把握、分析することにより味方側に正しい助言を与えることができる。
ランクが上がれば上がるほどその助言の正しい確率は向上し、A+ランクであればあらゆる不測の事態を含めても、100%的中する。
これに対抗するには、あらゆる分析を打破するレベルの幸運、あるいはスキルを持つことが求められる。
軍師の指揮:A+
軍師系サーヴァントに与えられるスキル。自己を含めた軍としての力を最大限に引き出す。
A+ランクであれば、死を覚悟し命尽きるまで戦うことを決意した死兵に等しい力を持つ。
医術:E
博覧強記でありながら、医者としては藪であったという。
なお、このスキルは現代の基準で比較するのではなく、
サーヴァントの生きた時代の基準で判定するものとする。
【宝具】
『東京招魂社(とうきょうしょうこんしゃ)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
戊辰戦争で死んだ者たちの慰霊のために作られた神社。後の靖国神社。
益次郎の献策によって建立されたことから、彼の宝具として取り入れられた。
益次郎が用いる場合、戊辰戦争・明治維新で戦没し祀られた者達、総計7751柱を一時的に英霊化し、召喚することが可能となる。
ただし、召喚数が増えるほど魔力の負担が増える上に、召喚された者がキャスターの指示に従うとも限らない。
【Weapon】
『アームストロング砲』
『スナイドル銃』
【解説】
幕末から明治にかけて活躍した維新の十傑の一人。
西洋軍学に精通し、実戦においても「その才知、鬼の如し」と評される天才ぶりを発揮した。
後世では日本陸軍の創始者(または建設の祖)と見なされている。
黒船来航以降の混乱の中で、伊予宇和島藩に蘭学者として仕え、その知識の広さで八面六臂の活躍を見せていたという。
桂小五郎(木戸孝允)と出会ったことが切っ掛けで長州藩へと移り、
高杉晋作らが主導する軍制改革・近代化に携わった。
徳川幕府が第二次長州征伐を号令すると、益次郎は石州口方面の実戦指揮を担当。
幕府軍をことごとく撃破し、長州藩の実質的勝利に大きく貢献した。
長州と幕府は、長州側の事実上の勝利という形で停戦したが、益次郎は戦後も軍の再編に多忙な毎日を送った。
戊辰戦争以前は慎重論を唱えたが、いざ開戦となると変わらぬ指揮ぶりで幕府軍を圧倒したという。
江戸が引き渡された後、幕府残党が彰義隊を結成して不穏な動きを見せた時、益次郎は官軍の総責任者となり、これに対処。
軍を率いて打ち破り、僅か一日で鎮圧することに成功した。
この戦いの二日前、益次郎は新聞に勝利した前提の予定記事を作成したが、発行時に何も書き換える必要がなかったという。
――つまり、戦は全て益次郎が事前に予想した通りに事が運んだ、ということである。
その後は事実上の新政府軍の総指導者として、関東北部の幕府残党を制圧する。
敵の抵抗は頑強であったが、益次郎の采配はますます冴え渡り、
降伏時期、弾丸の使用数、諸経費までもがほぼ事前に予想した通りだったという。
明治維新後の国民皆兵、政府直属軍隊の創設を益次郎は構想していたが、
大久保利通らの妨害により思うように進まなかった。
それでも木戸孝允らの支援を受けながら新軍建設を進めたが、益次郎に反発する者達の差金で暗殺者を送られ、致命傷を負った。
臨終の際、益次郎は「西国から敵が来るから四斤砲をたくさんにこしらえろ。今その計画はしてあるが、人に知らさぬように」と遺言したという。
これは西郷の反乱――西南戦争を予期してのものであった。
益次郎の構想は、彼の死後も生き残った。
やがて明治政府は彼が進言していた国民皆兵の道を選び、日本陸軍の創設へと繋がっていくのである。
最終更新:2016年09月27日 19:01