【元ネタ】アフリカ神話
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】アナンシ
【性別】男性
【身長・体重】213cm・96kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷C 魔力A+ 幸運A 宝具EX
【クラス別スキル】
気配遮断:A+
完全に気配を絶てば発見することは不可能に近い。
ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
【固有スキル】
神性:A
神霊適性を持つが、生来の異形の影響で退化している。
英霊自身の魔物、魔獣としてのランクが上がる度に減少していく。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成できる。
生体から道具類まで幅広く作成に優れ、人間を作ったとも失敗したとも言う。
知恵の入れ物:EX
この世の全ての知恵を閉じ込めようとした容器。
周囲の任意対象から“知恵”を簒奪し、中に蓄えることができる。
蓄積情報分、容器の重量は増して行く。
高速神言:A+
呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。
儀式魔術・儀礼呪法であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。
現代人には発音できない神代の言葉を、自ずと知っている。
高速思考:B
思考速度の速さ。
特に謎解きや策略において効果を発揮する。
【宝具】
『総ての物語の王(アナンセセム)』
ランク:EX 種別:??? レンジ:??? 最大捕捉:???
この世の全ての物語はアナンシに帰結する。
故に如何なる神話伝承も伝説も、この蜘蛛を妨げることはできない。
その能力の延長として「この世界」を一つの物語として認識することで、
個人が世界に話しかけることや、第四の壁を破った“世界のメタ視”が行える。
文字通りの意味で別次元の領域にある、『物語の王』の権能。
それは対象への《メタ的世界認識》という神の視座からの運命干渉を真髄とするが、
物語の王の生来の性として、自身以上に“主人公”である存在には弱い。
【解説】
西アフリカ最大のトリックスター。クワク・アナンシ。ナンシー。
その名はアカン語で“蜘蛛”を意味し、人や蜘蛛、または半人半蜘蛛の姿で表される。
主神・天空神ニャメと豊穣の女神アサセ・ヤを両親に持つトリックスターで、典型的な文化英雄だが、
元来は世界の創造者、創造神としての性格を帯びていたものが、後に文化英雄的性格を持ったものらしい。
ニャメ神配下の内で最高の地位にあり、父の空の神としての仕事を代行し、火を消すために雨を降らせ、
一説に日や星月を創りだした要因、人に農業を教えた者、また“全ての物語の王”である。
全ての物語を独占していた父に買取を持ちかけ、難題をこなして物語をアナンシのものにしてもらったとか、
父に「物語のキーパー」の地位をねだって、同じく難題をこなしてその地位を授かったとか、
虎が支配していた「物語」を、また難題をこなすことで正統に奪い「蜘蛛の物語」にしたなどの起源譚を持つ。
彼を題材とする物語は「アナンセセム」――即ち「蜘蛛の物語」と呼ばれ、
アシャンティ族から他のアカン語諸族を経て、カリブ海など非常に広範囲に広まった。
あらゆる知恵をポット(一説に瓢箪)に閉じ込めた、人間を作った(または失敗した)、などの数多い話を持ち、
太陽と月を捕えるなどの類型や、漁師やカメレオンを騙そうとして騙し返されるなどの教訓譚も数多い。
神話的に
グルスキャップや
イクトミなど北米神話との比較も多くされる。
現在も童話といった形で蜘蛛の物語は語られており、「物語の王」の神話はまだまだ続くであろう。
最終更新:2016年09月28日 21:57