ソーシャルゲームサービス『
ブレイブ&モンスターズ!』の公式ノベライズ作品。
著者はアシュトラーセ=アーデント。
既刊5巻は富士見ファンタジア文庫で刊行。
複数シリーズ出ているノベライズのひとつであり、通称EQ、アシュリー版と呼ばれる。
著者名は
十二階梯の継承者が一人
『禁書の』アシュトラーセになっているが、もちろんこれは名目上であり、
実際には製作協力として記載されているライトノベル作家しーさーぺんと氏が手掛ける。
ちなみにアシュリーのフルネームは本作のクレジットが
初出にして唯一の公開である。
プレイヤーの分身となる
異邦の魔物使い(ブレイブ)がアシュトラーセに出会い、
これまでの旅の話を聞かせる…という
ストーリーモードのミニイベントに則り、
著述家であるアシュトラーセが聞いた話を冒険譚としてまとめたという設定で発刊されている。
したがって基本的にはメインシナリオをそのままノベライズしたものであり、
プレイヤーにとっては長編シナリオの内容を振り返るアーカイブ的な位置づけとも言える。
シナリオを忠実に再現した本作であるが、伝聞という都合上、
話のあちこちで逐一アシュトラーセの感想やツッコミが入ってくるのも大きな特徴。
本編のアシュリーが寡黙な本の虫といったタイプのキャラであるのに対し、
文章中の彼女は非常に多弁である。
そのため、「君本編となんかキャラ違わない?」「典型的なSNSでだけ陽キャになる奴」
「むしろ行間の解釈一致」「
中の人成分が逆流している」「
本編のライターはもっと本編読め」
といった罵詈雑言もとい評判に晒されることとなった。
さらに、
肛門裂傷デバフをはじめ公式がスルーし続けてきた本編のタブーにも容赦なく触れ、
『詩学の』マリスエリスが死亡したシーンでは動揺しつつも彼女の生存を信じ続ける描写を盛り込むなど、
しーさーぺんと氏の文章力も相まって非常に解像度の高い作品に仕上がっている。
本編でいまいちキャラが立たなかった部分を十分に補完しており、
実際本ノベライズの発刊直後からアシュリーのプレイヤー人気は右肩上がりで上昇。
エリにゃんと共に
公式ラジオ番組に抜擢されることとなった。
ちなみに既刊分全巻の購入特典としてシリアルコードが付属しており、
ゲーム内で入力すると
パートナーとして『アシュトラーセ』が仲間になる。
『禁書の』という冠詞が付いていないことから分かるように
十二階梯の継承者ではなく、
ただの著述家アシュリーという位置づけのキャラクター。
半竜人としての戦闘能力は健在ながら、
戦闘司書が扱う
魔導書は所持しておらず、
限定ガチャ版のアシュトラーセのデチューンバージョンといった性能になっている。
また、著述家モードのアシュリーは眼鏡をかけているため、
限定版にかぶせる眼鏡スキンとしてもコアな人気を誇っている。
最終更新:2021年06月25日 18:32