避難所1スレでちらと出ていた「おとん小十郎とおかん佐助がくっつけばいい」という発言に
何故か奮い立たされて書き連ねる小十郎×佐助(♀)です。
えー、一行だけなのですがえぐめ表現があったりするのでその辺りだけ苦手な方はレッツスクロール。
とはいえ鬼畜とか凌辱とかではないのであしからず。
何故か奮い立たされて書き連ねる小十郎×佐助(♀)です。
えー、一行だけなのですがえぐめ表現があったりするのでその辺りだけ苦手な方はレッツスクロール。
とはいえ鬼畜とか凌辱とかではないのであしからず。
「は、っあ……」
灯りも燈らぬ閨で、女の白い肢体が妙に鮮やかに浮かぶ。
「ちょ、ずるいってば。俺にも……」
「駄目だ」
自分も何かしようと手を伸ばす女に対して、男の返答はにべもない。
ちゅくり、と身を深く重ねるごとに、しんと静まった閨に音が響いていった。
灯りも燈らぬ閨で、女の白い肢体が妙に鮮やかに浮かぶ。
「ちょ、ずるいってば。俺にも……」
「駄目だ」
自分も何かしようと手を伸ばす女に対して、男の返答はにべもない。
ちゅくり、と身を深く重ねるごとに、しんと静まった閨に音が響いていった。
奥州筆頭の右目、片倉小十郎と、真田忍隊の長、猿飛佐助が、
いわゆる「そういう」仲になった理由は、本人達も覚えてはいない。
ただ、まあ。お互いに大変な主を持っただとか、けれどその主がとてつもなく大事であるとか。
うっかり主同士が好敵手になったとか、けど子供の喧嘩の域を出ないだとか。
そういった諸々を積み重ねに積み重ねた結果、気が合った。というのが一番しっくりくる理由である。
いわゆる「そういう」仲になった理由は、本人達も覚えてはいない。
ただ、まあ。お互いに大変な主を持っただとか、けれどその主がとてつもなく大事であるとか。
うっかり主同士が好敵手になったとか、けど子供の喧嘩の域を出ないだとか。
そういった諸々を積み重ねに積み重ねた結果、気が合った。というのが一番しっくりくる理由である。
気をやった佐助を見下ろし、短い髪をかきあげてやる。
「何、やさしーじゃん」
「暑そうだったんでな」
けらけらと楽しそうに笑う相手に、少しだけ笑みを返した。
「何、やさしーじゃん」
「暑そうだったんでな」
けらけらと楽しそうに笑う相手に、少しだけ笑みを返した。
「髪は伸ばさないのか」
「旦那が俺に男名をつけちゃったその日にくノ一で生きることは諦めたんでね」
忍は名を持たない。主がつけた名が、そのまま自身の持つ全てとなる。
佐助の主、幸村は、初めて得た自分の忍に、男の名をつけた。
初対面の日、男装していた佐助も悪いといえば悪いのだが。
「旦那が俺に男名をつけちゃったその日にくノ一で生きることは諦めたんでね」
忍は名を持たない。主がつけた名が、そのまま自身の持つ全てとなる。
佐助の主、幸村は、初めて得た自分の忍に、男の名をつけた。
初対面の日、男装していた佐助も悪いといえば悪いのだが。
「ややが出来りゃ嫁にしてやるのに」
「あ、それ無理。俺様子供出来ないから」
産めない、ではなく、出来ない。という言葉に、小十郎は眉を上げた。
「一応旦那に会うまではくノ一として生きてきたんでね、出来ない身体になってんの」
万が一の時、孕まされたら忍として使えないでしょ。
いつもと同じような明るい声で、なんでもないかのように、語った。
「あ、それ無理。俺様子供出来ないから」
産めない、ではなく、出来ない。という言葉に、小十郎は眉を上げた。
「一応旦那に会うまではくノ一として生きてきたんでね、出来ない身体になってんの」
万が一の時、孕まされたら忍として使えないでしょ。
いつもと同じような明るい声で、なんでもないかのように、語った。
いわく。
女となったその日に。熱した鉄串で、自らの卵管を焼いたと。
「だから、かすがもあー見えて子供は出来ない奴なのよ、実は」
からり、と笑う佐助を、思わず抱きしめようとして、逃げられた。
「あんた、忍をなんだと思ってたのさ」
結構なんでもやっちゃうんだよ。と張り付いた笑顔のまま言い放った。
女となったその日に。熱した鉄串で、自らの卵管を焼いたと。
「だから、かすがもあー見えて子供は出来ない奴なのよ、実は」
からり、と笑う佐助を、思わず抱きしめようとして、逃げられた。
「あんた、忍をなんだと思ってたのさ」
結構なんでもやっちゃうんだよ。と張り付いた笑顔のまま言い放った。
「俺はさ。あんた好きだよ。普通の女だったら、そりゃあ嫁にだってなったさ」
でもさあ。といつの間にか忍装束に着替えた佐助が立ち上がる。
「あんた、俺の名前、知らないでしょ」
でもさあ。といつの間にか忍装束に着替えた佐助が立ち上がる。
「あんた、俺の名前、知らないでしょ」
何よりも「政宗様」が大事な小十郎が、何を差し置いてでも佐助を選ぶのは、ありえない話だ。
大体。子を産めぬとわかっている女を、わざわざ娶る武将が、どこにいるというのか。
大体。子を産めぬとわかっている女を、わざわざ娶る武将が、どこにいるというのか。
「だから、俺は今のままで充分。飽きたら棄ててよ」
「おい……っ」
じゃあね。と鴉に捕まり、あっという間に去っていった。
「おい……っ」
じゃあね。と鴉に捕まり、あっという間に去っていった。
つい先ほど、肌を合わせていたばかりだというのに、
激しく求めた熱はどこにもなく。
激しく求めた熱はどこにもなく。
ただ冬のしんしんとした寒さが、身体に凍みるだけであった。
いじょ。