その積極性はさておき、ちっとも上手くなかった。こんな奉仕はしたことがないのだろう。
だが、視覚的な刺激は凄いものがある。思わず血が集まる。
どこか稚さを残した体に一糸も纏わず、跪くような姿勢で元親のものを一心に奉仕している。
しなやかな指がするりと絡み、反応を探り動く。
「すげ……」
その眺めに思わず声を漏らすと、毛利はすこし笑った。
「ふん。思い知るが良い」
つっと首をもたげ、今度は竿に口づける。
小さな舌が何度も往復し、何度も唾液を擦りつけた。
やはり上手くはなく、ただやり方を知っているような動きで。
元親はととと、と毛利の髪を軽く叩いて奉仕を止めさせた。
「あまり変わった気はせぬが」
恥じらいなど薬にしたくもないような口調で、しかし堅さを増したものを指し示す。
考え深げかつ微妙に未練げなその視線は、明らかに色々と試したがっていた。
実験台か俺は。
「強がってんなぁ、元就。口疲れるだろ、その辺にしとけ」
「……まあよい。ならば早くしろ」
毛利の腕が元親を押す。頼りない細腕の促すところはよく解る。
だがそこは普通、自分が仰向けに寝て腕をさしのべるところだろう!
夜這いって、本気で襲う気満々なのかてめぇ、とその脇の下を掴んで、元通り膝の上にのせた。
「もう…は、んんっ…よい、触るな、ぁ…」
達すると同時に軽くおさまっていた欲動が、触れられるだけで目覚めていく様子が薄い皮膚越しに伝わってくる。
脇の下を掴んだ手をゆっくりと脇腹へ、腰へとなで下ろすと、毛利は他愛もなく震えた。
「やめんのかぁ?」
熱と快楽で焦点が呆けはじめた目が、一瞬元親を睨んだ。
元親はまたぞくりとする。
閨じゃオンナノコは大切に可愛がるもんだろ、と信じていた自分にいじめっ子気質があったのか。
「……元親、解っていて問うか。我に何を言わせたい?」
「すまねぇな。ちっとは誘ってくれねぇかと思っただけだ」
毛利は明らかにうんざりした様子になった。
だが、寄せ合った肌は潤んで淫蕩に元親を欲している。
「誘え?……このような状況で、今更何を……」
溜息をつかれたが、甘い熱が籠もったそれは喘ぎと大差がない。
そして毛利は熱っぽい眼差しで元親を見上げた。
腕の中膝の上のとろけた体。幼さはない癖に華奢なか細さと技のもたらす淫らさ。
色づいた唇がゆっくりと開き、元親は期待をこめてその顔を見た。
毛利も元親を見つめ返し、何度か呼吸を整えた。
「入れよ、元親。そろそろ我慢も限界ぞ」
そして今の毛利に可能なだけの冷ややかさでもって命じられる。
「おま、それ命令だろ?だよなあ?絶対誘うってそう言うんじゃねーだろが!」
「ふん。学習能力のない……我が今まで一言でも、貴様の下らぬ幻想に応えるような物言いをしたか?
そんな言葉は女郎にでも聞かせてもらうが良い」
すっぱりと言い捨てながら、毛利は身じろいで体を寄せた。腰が僅かに揺れている。
蜜が足の間をつっと伝い、元親の足にしたたり、平らな胸の先端が芽ぐんで元就の胸をくすぐる。
「お前ントコの愛っていったい何なんだ……ま、いいか。声はけっこう良いぜ、元就」
毛利はふん、と鼻で笑うと、すこしやる気の萎えたそれを自分の秘所に自らあてがった。
押し当てられた場所が、期待に震えている。溢れた蜜が怒張を伝い落ちていく。
「ならば見事鳴かせて見せよ。これだけ膳立てをして出来ぬとは言わせぬ」
傲岸に言い切ると、毛利は固く目を閉じ、くっと口元を引き締めた。
そんな顔をするとは思っていなかった。冷静に、何事もないように来ると思っていた。
元親は、手を出さなかった。
だが、視覚的な刺激は凄いものがある。思わず血が集まる。
どこか稚さを残した体に一糸も纏わず、跪くような姿勢で元親のものを一心に奉仕している。
しなやかな指がするりと絡み、反応を探り動く。
「すげ……」
その眺めに思わず声を漏らすと、毛利はすこし笑った。
「ふん。思い知るが良い」
つっと首をもたげ、今度は竿に口づける。
小さな舌が何度も往復し、何度も唾液を擦りつけた。
やはり上手くはなく、ただやり方を知っているような動きで。
元親はととと、と毛利の髪を軽く叩いて奉仕を止めさせた。
「あまり変わった気はせぬが」
恥じらいなど薬にしたくもないような口調で、しかし堅さを増したものを指し示す。
考え深げかつ微妙に未練げなその視線は、明らかに色々と試したがっていた。
実験台か俺は。
「強がってんなぁ、元就。口疲れるだろ、その辺にしとけ」
「……まあよい。ならば早くしろ」
毛利の腕が元親を押す。頼りない細腕の促すところはよく解る。
だがそこは普通、自分が仰向けに寝て腕をさしのべるところだろう!
夜這いって、本気で襲う気満々なのかてめぇ、とその脇の下を掴んで、元通り膝の上にのせた。
「もう…は、んんっ…よい、触るな、ぁ…」
達すると同時に軽くおさまっていた欲動が、触れられるだけで目覚めていく様子が薄い皮膚越しに伝わってくる。
脇の下を掴んだ手をゆっくりと脇腹へ、腰へとなで下ろすと、毛利は他愛もなく震えた。
「やめんのかぁ?」
熱と快楽で焦点が呆けはじめた目が、一瞬元親を睨んだ。
元親はまたぞくりとする。
閨じゃオンナノコは大切に可愛がるもんだろ、と信じていた自分にいじめっ子気質があったのか。
「……元親、解っていて問うか。我に何を言わせたい?」
「すまねぇな。ちっとは誘ってくれねぇかと思っただけだ」
毛利は明らかにうんざりした様子になった。
だが、寄せ合った肌は潤んで淫蕩に元親を欲している。
「誘え?……このような状況で、今更何を……」
溜息をつかれたが、甘い熱が籠もったそれは喘ぎと大差がない。
そして毛利は熱っぽい眼差しで元親を見上げた。
腕の中膝の上のとろけた体。幼さはない癖に華奢なか細さと技のもたらす淫らさ。
色づいた唇がゆっくりと開き、元親は期待をこめてその顔を見た。
毛利も元親を見つめ返し、何度か呼吸を整えた。
「入れよ、元親。そろそろ我慢も限界ぞ」
そして今の毛利に可能なだけの冷ややかさでもって命じられる。
「おま、それ命令だろ?だよなあ?絶対誘うってそう言うんじゃねーだろが!」
「ふん。学習能力のない……我が今まで一言でも、貴様の下らぬ幻想に応えるような物言いをしたか?
そんな言葉は女郎にでも聞かせてもらうが良い」
すっぱりと言い捨てながら、毛利は身じろいで体を寄せた。腰が僅かに揺れている。
蜜が足の間をつっと伝い、元親の足にしたたり、平らな胸の先端が芽ぐんで元就の胸をくすぐる。
「お前ントコの愛っていったい何なんだ……ま、いいか。声はけっこう良いぜ、元就」
毛利はふん、と鼻で笑うと、すこしやる気の萎えたそれを自分の秘所に自らあてがった。
押し当てられた場所が、期待に震えている。溢れた蜜が怒張を伝い落ちていく。
「ならば見事鳴かせて見せよ。これだけ膳立てをして出来ぬとは言わせぬ」
傲岸に言い切ると、毛利は固く目を閉じ、くっと口元を引き締めた。
そんな顔をするとは思っていなかった。冷静に、何事もないように来ると思っていた。
元親は、手を出さなかった。
「っ、……んんっ、んぅ」




