政宗は幸村にされるままだった。それは意外だった。幸村が政宗にされるままなんじゃないかと思っていた。
もしくは、どちらもお互いを貪るような、そんな青いまぐわいをするものだと。
(――ああ、……そっか)
理解する。
政宗は女ではいられなかった。
必死で肩肘を張り歯を食いしばって兄の振りを続けていた。「妻」を娶り、寝所の中でも男であり続けた。
寝化粧をしたことがないという。女の格好などしたことないのかもしれない。
幸村の前でだけ、こうして抱かれているときだけ、政宗は女に戻れた。
男に好きなようにされることが、政宗にとって女の証であったのかもしれない。
これからは違う。男の格好をするのも女の格好をするのも政宗の自由だ。
幸村はどっちでもいいと言っていた。公の場で女の装いをするのなら、何も言わぬと。
きっと、変わっていくだろう。
そうであればと思う。
幸村の指が茂みをかき分けて肉芽を探る。びく、と政宗の体が艶かしく跳ねた。
「あぁっ……!」
一際高い嬌声が上がる。軽く達したか。
軽く達した体はすぐに内側から火照っていく。白い肌が紅く染まる様子は扇情的で、冷静に見ていられない。
「濡れてる」
「だ、て、お前が」
幸村の声は、実に楽しそうで獰猛だ。政宗はそれ以上は羞恥が邪魔をして言葉にしない。
拗ねたように唇を尖らせ、せめてもの反撃なのか幸村に口付けを与えた。粘ついた音がする。
幸村は政宗の肌に舌を這わせたり甘く噛んだりしながら中を弄った。
幸村がいい所を探ったり肉芽を弄ったりするたびに、政宗は首を振って甘い声を上げていた。
「政宗殿。……名を、呼んでもよろしいか」
呼んでるじゃん、と佐助は突っ込みそうになった。
「政宗」とは彼女の兄の名前だ。女としての名前は別にあるという。なんとも複雑な話だ。
政宗は頷いた。幸村は顔を寄せ、竜樹殿、と囁いた。
(竜樹、ってんだ)
今更ながら、主人の伴侶の名前を知る。
佐助は仏学に詳しくない。だから竜樹の名の由来を知らない。ただ単純に綺麗な名前だなと思った。
政宗の顔が幸せそうに蕩ける。それを見て幸村はたまらなくなったのか、脚を開かせ、細い腰を掴んだ。
幸村の背を這っていた白い手に力がこもった。挿入に堪えているのだろう。背を反らす様子が官能的だった。
「はぁっ――」
根元まで飲み込み、政宗が艶を帯びたため息を漏らす。手が幸村の頭に絡む。
政宗は官能的な笑みを浮かべ、幸村に顔を寄せた。音を立てて深く舌を絡める。
幸村は夢中で動き始めた。情事の最中にあんな顔をされたら、佐助もきっと冷静ではいられなくなる。
政宗が幸村に縋り付いて泣いている。痛みによるものではない。情欲が極まって流れる涙だ。
しなやかに体を反らし、獣のように激しい動きに合わせて嬌声を上げている。
灯りが揺れた。白い肌と褐色の肌が絡まり合い互いに昇っていく様が丸分かりで、佐助は今更羞恥に口元を抑えた。
もう肌寒いくらいの季節なのに二人とも汗だくで、夢中で抱き合っている。
「――――っ!!」
政宗の体が官能に跳ね、視線を彷徨わせた。幸村は何かに耐えるように呻いている。
やがて幸村は政宗の上に体を置いた。粘ついた水音と共に溢れた白い液体が、政宗の夜着を汚した。
もしくは、どちらもお互いを貪るような、そんな青いまぐわいをするものだと。
(――ああ、……そっか)
理解する。
政宗は女ではいられなかった。
必死で肩肘を張り歯を食いしばって兄の振りを続けていた。「妻」を娶り、寝所の中でも男であり続けた。
寝化粧をしたことがないという。女の格好などしたことないのかもしれない。
幸村の前でだけ、こうして抱かれているときだけ、政宗は女に戻れた。
男に好きなようにされることが、政宗にとって女の証であったのかもしれない。
これからは違う。男の格好をするのも女の格好をするのも政宗の自由だ。
幸村はどっちでもいいと言っていた。公の場で女の装いをするのなら、何も言わぬと。
きっと、変わっていくだろう。
そうであればと思う。
幸村の指が茂みをかき分けて肉芽を探る。びく、と政宗の体が艶かしく跳ねた。
「あぁっ……!」
一際高い嬌声が上がる。軽く達したか。
軽く達した体はすぐに内側から火照っていく。白い肌が紅く染まる様子は扇情的で、冷静に見ていられない。
「濡れてる」
「だ、て、お前が」
幸村の声は、実に楽しそうで獰猛だ。政宗はそれ以上は羞恥が邪魔をして言葉にしない。
拗ねたように唇を尖らせ、せめてもの反撃なのか幸村に口付けを与えた。粘ついた音がする。
幸村は政宗の肌に舌を這わせたり甘く噛んだりしながら中を弄った。
幸村がいい所を探ったり肉芽を弄ったりするたびに、政宗は首を振って甘い声を上げていた。
「政宗殿。……名を、呼んでもよろしいか」
呼んでるじゃん、と佐助は突っ込みそうになった。
「政宗」とは彼女の兄の名前だ。女としての名前は別にあるという。なんとも複雑な話だ。
政宗は頷いた。幸村は顔を寄せ、竜樹殿、と囁いた。
(竜樹、ってんだ)
今更ながら、主人の伴侶の名前を知る。
佐助は仏学に詳しくない。だから竜樹の名の由来を知らない。ただ単純に綺麗な名前だなと思った。
政宗の顔が幸せそうに蕩ける。それを見て幸村はたまらなくなったのか、脚を開かせ、細い腰を掴んだ。
幸村の背を這っていた白い手に力がこもった。挿入に堪えているのだろう。背を反らす様子が官能的だった。
「はぁっ――」
根元まで飲み込み、政宗が艶を帯びたため息を漏らす。手が幸村の頭に絡む。
政宗は官能的な笑みを浮かべ、幸村に顔を寄せた。音を立てて深く舌を絡める。
幸村は夢中で動き始めた。情事の最中にあんな顔をされたら、佐助もきっと冷静ではいられなくなる。
政宗が幸村に縋り付いて泣いている。痛みによるものではない。情欲が極まって流れる涙だ。
しなやかに体を反らし、獣のように激しい動きに合わせて嬌声を上げている。
灯りが揺れた。白い肌と褐色の肌が絡まり合い互いに昇っていく様が丸分かりで、佐助は今更羞恥に口元を抑えた。
もう肌寒いくらいの季節なのに二人とも汗だくで、夢中で抱き合っている。
「――――っ!!」
政宗の体が官能に跳ね、視線を彷徨わせた。幸村は何かに耐えるように呻いている。
やがて幸村は政宗の上に体を置いた。粘ついた水音と共に溢れた白い液体が、政宗の夜着を汚した。




