戦国BASARA/エロパロ保管庫

上田城の虜2

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 傷が熱を持っていた。薄く目を開けて見渡した場所は座敷牢だった。
どれほど寝ていたのか、朦朧とするほどの疲労はかなり軽減している。

――幾日に渡るのか、政宗は拷問を与えられ続けていた。
傷口にすり込まれる塩、体が勝手に絶叫を放って意識を闇へと落とす。
水責めをうけた。嫌と言うほど水を飲まされ続けむせ続ける。
それでも容赦なく降り注ぐ水、ふくれた腹を踏みにじられて、胃液混じりの水分すべて吐き戻す。
溢れるほどの水で呼吸が詰まって、何度も気が遠くなった。
あるか無きかの、ただ命長らえさせるためだけの手当。食事。
水責めはすぐにやんだ。ただ体力と抵抗力をそぎ取りたかったのか。
そして水断ちと眠りを断つ拷問が始まった。
睡眠を与えないという拷問。繰り返し、大して重要でもないようなことを尋ねられ、愚弄され、挙げ句に軽い暴力を振るわれる。
疲労の極限に達し気絶すれば水をかけられ、それが水分を得る唯一の手段だった。
乾きと追い詰められた精神が苦痛を洩らす。
伊達の安否を問えば嘲弄と甘言が降り注ぎ、さらにつけ込まれるだけだと解っているから何も聞かない。
だから皆がどうしているのか、ここがどこであるのか、何一つ解らない。
皆捕らえられているのかもしれず、皆さらし首にされたのかも、しれない。
もしも首斬られているならば、隣に並びたいと切実に願う。
それでも、腹を蹴り上げられ首を締め上げられ股間を踏みにじられ、漏れ出る喘ぎ以外は一つも洩らさない。
弱みは見せない。己の中にあるもの、何一つ見せはしない。
罵倒さえ何一つ。……敗軍の将が洩らす悪口など、負け犬の遠吠えと同じ。
奴らの欲しがる言葉でないとしても、拷問に負け怯えて居るも同じ。それは伊達の名を汚し続けるだろう。
否。一言でも洩らせば、後は堰を切ったように言葉が流れ出す。そういうものだ。
知らせるまいとしても言葉の端々から忍び達は情報を得るだろう。
政宗もかつては忍びを使っていた身だ。よく解る。

武で負けた政宗に残されたものは、矜持だけだ。

既に、政宗が戦場で囚われの身になって幾日経ったのか良くは解らない。
拷問は時間の感覚を狂わせる。
傷はだいぶ癒えてきているが、爪や髪がさほど伸びていない。
………十日と経ってはいないのだろう。
「やっほー目ぇさめた?食事持ってきたよー」
 明るい言葉が耳を掠る。
「………」
 誰だとも聞かない。
なぜなら聞かずとも解っている、これは成果を上げられない拷問吏の代わりに付けられた、新たな拷問吏だ。
目の前に置かれる膳。
注意どころか視線さえ向けずに半身を起こし、ただその場に姿勢を正し端座する。


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