オレの言葉を聞いて、哀しく歪んだ顔に少し笑いかける。
初めてだな、オレがあんたに泣きそうな顔をしないで欲しくて微笑むのは。
多分、今初めて本当の笑顔を見せてやってるよ。
初めてだな、オレがあんたに泣きそうな顔をしないで欲しくて微笑むのは。
多分、今初めて本当の笑顔を見せてやってるよ。
「オレを手に入れたいなら!オレを殺せよ、心臓はここだ、聞こえるだろう幸村ぁっ」
あんた何度もオレの胸に頭埋めてきた。この脈打つ場所をよく知っているだろう?
だがrivalとして……それが無理なら敵将として殺しに来てくれ。
自分の女のために我を忘れるような姿は見せるなよ、それじゃ百年の恋だって冷めるぜ?
あんた何度もオレの胸に頭埋めてきた。この脈打つ場所をよく知っているだろう?
だがrivalとして……それが無理なら敵将として殺しに来てくれ。
自分の女のために我を忘れるような姿は見せるなよ、それじゃ百年の恋だって冷めるぜ?
オレは、お前の女じゃなくて、認めあえる敵将でいたかったんだよ。
恋を語るよりも血まみれの関係を貫きたかったんだ。
あんたが甘党で団子が好きで、髪を縛るのがヘタで、鉢巻き締めるのもヘタで、
オレが締め直してやらなきゃ良く曲がってて、そんな生ぬるい関係欲しくは無かったんだ。
……あんたに、どれだけ嬉しげにされても。
だが過去は消せやしない、だから戦うしかない。解らないか幸村?
それでもまだなにゆえ、と聞きたいか?
恋を語るよりも血まみれの関係を貫きたかったんだ。
あんたが甘党で団子が好きで、髪を縛るのがヘタで、鉢巻き締めるのもヘタで、
オレが締め直してやらなきゃ良く曲がってて、そんな生ぬるい関係欲しくは無かったんだ。
……あんたに、どれだけ嬉しげにされても。
だが過去は消せやしない、だから戦うしかない。解らないか幸村?
それでもまだなにゆえ、と聞きたいか?
がつ、と濁った音がした。幸村の一撃を受け止め損ねた刀が折れた。
駆け寄ろうとする小十郎を片手で制する。
「Coolだぜ、幸村……あんたの、勝ちだ。オレは、負け通しだな……ha,それも、いい……」
肩で息をついた。まだ拳銃があることは解っていたが、それに手を伸ばす気にはなれなかった。
「政宗殿」
関ヶ原を渡る風は血の匂いと傷ついた兵の気配に満ちていた。
日差しがやはり強かった。誰かの血だまりに落ちる影が短く、黒い。
「殿は要らない。……言ったはずだぜ」
「もう一度お尋ねしたい。なにゆえ、某の元を去られた。至らぬところがあれば言って下され。
もう一度、某の元へ戻ってきて下され……」
怒っていたくせに、どうしてまた苦しそうにするんだ。どうしてまた、そんな言葉遣いに戻るんだ。
怒りのままに殺せばいいのに、まだオレをかき口説くのか。そんなにオレは手応えのない敵だったか?
「オレを、失望させるなよ……幸村。殺しな」
ふるりと幸村が首を振る。
「妻に手をあげるほど堕ちてはおりませぬ!そして、答えを聞かせて頂いてもおりませぬぞ!」
やっぱり、聞くんだな。あんたはいい子だ。素直に育って真面目で、暴走するオレには……あわねえよ。
「なにゆえ、か。そう尋ねなきゃ想像も付けられない鈍さが、気に障るんだよ」
言いたくねえ事だってあるだろ?
察して欲しい解って欲しい、そんな甘えはCoolじゃない。
だが一から十まで説明してやるのもCoolじゃないさ。
オレはお前のrivalでいたかった、惚れられたこと自体が哀しかった。
だから美しい優しい睦言を聞く度辛くて、気力が萎えた。
そんなことを口で言って、知らせて何になるよ。どうにもならねえ事を共有しろってかい。
駆け寄ろうとする小十郎を片手で制する。
「Coolだぜ、幸村……あんたの、勝ちだ。オレは、負け通しだな……ha,それも、いい……」
肩で息をついた。まだ拳銃があることは解っていたが、それに手を伸ばす気にはなれなかった。
「政宗殿」
関ヶ原を渡る風は血の匂いと傷ついた兵の気配に満ちていた。
日差しがやはり強かった。誰かの血だまりに落ちる影が短く、黒い。
「殿は要らない。……言ったはずだぜ」
「もう一度お尋ねしたい。なにゆえ、某の元を去られた。至らぬところがあれば言って下され。
もう一度、某の元へ戻ってきて下され……」
怒っていたくせに、どうしてまた苦しそうにするんだ。どうしてまた、そんな言葉遣いに戻るんだ。
怒りのままに殺せばいいのに、まだオレをかき口説くのか。そんなにオレは手応えのない敵だったか?
「オレを、失望させるなよ……幸村。殺しな」
ふるりと幸村が首を振る。
「妻に手をあげるほど堕ちてはおりませぬ!そして、答えを聞かせて頂いてもおりませぬぞ!」
やっぱり、聞くんだな。あんたはいい子だ。素直に育って真面目で、暴走するオレには……あわねえよ。
「なにゆえ、か。そう尋ねなきゃ想像も付けられない鈍さが、気に障るんだよ」
言いたくねえ事だってあるだろ?
察して欲しい解って欲しい、そんな甘えはCoolじゃない。
だが一から十まで説明してやるのもCoolじゃないさ。
オレはお前のrivalでいたかった、惚れられたこと自体が哀しかった。
だから美しい優しい睦言を聞く度辛くて、気力が萎えた。
そんなことを口で言って、知らせて何になるよ。どうにもならねえ事を共有しろってかい。
もうあんた、ずっとオレより強い。




