戦国BASARA/エロパロ保管庫

青へと縋る鳥の歌

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匿名ユーザー

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かすがちゃんはきれいだ。
それでもって、すごーく可愛い。
俺様もう大好きで大好きで、どうしようかっていつも心臓苦しかったんだ。
別にどうも出来なかったんだけどね。
「守ってあげられなくてごめんね」ってゆったら、
『守る』だとか『あげる』だとか腹立たしい!だって。うんそりゃそうだ。
俺の失言だ、ごめんねー、って声は届いてない。その時にはもうかすがちゃん、森の影に消えてったから。
……いや、どうかな。なんつっても忍びは地獄耳でなきゃ。
きっと聞こえてるね。
うん、そうそう、かすがちゃんは耳がいいんだ。だからヤなものいっぱい聞こえてたんだと思う。
可哀想にって。知ってるー?『可哀想は惚れた事』っていう言葉もあるんだって。
惚れてる、かな?あれって恋っていうの?
わかんないけど、とにかく大好きだった。
幸せそうならなんでもいいんだけど、それでも与えてあげられない無力さに、俺は少し心臓苦しくなった。
忍び失格じゃんね。はは。

かすがちゃんは可愛かった。
可愛かったから捨てられた。長老が出先で拾ってきたその赤ちゃんは、髪が金色だった。
どうやら、長老達が滅ぼした家のお妾さんの子供だったらしい。
らしいっていうのは、お妾さんからして邪険に扱われてたみたいで、何かよく前後関係がわかんなかったんだって。
よくあるよね、金持ちがさー、最初は珍しい毛色の動物飼ってて、でもその内飽きたとか、大っきくなりすぎて邪魔になったとか。
お妾さん…かすがちゃんのお母さんは、そんな風にされてたみたい。
せっかく異国からこんな遠い島国まで来たのに。最初は可愛い可愛いっていっぱい愛されたんだよね。
だから家族も故郷も捨ててここに来たんだよね。
・・・ああ、お金?でもさ、どう考えてもこんな小っさい田舎の国より金髪の人の住む国の方が豊かそうじゃない?
よくわかんないけどさぁ。もしかしたら異国人だからとか関係なくて、単純にお母さんが性格悪くて捨てられた、とかかもしんないし。
よそ様のお家のことはまあどうでもいいや。
で、その赤ちゃんが、長い間煙の中で放ったらかしにされてたのに、死にもしないでぎゃあぎゃあ泣いてたから、
だから長老は『これはいい根性を持っとる』って拾って来たんだって。
同じくらいに生まれた俺と、里のみんなと一緒に大きくなった。
成長するにつれ、俺は、ぺったんぺったんのままの胸とか尻とか切なくて溜息ついた。
かすがちゃんは「私はお前が羨ましい」って。何かと不便だってやっぱり溜息。
確かに平らなのはアンコ詰めれば誤魔化しがきくから、忍びには適してるんだけどさぁ。おんなのこだった頃にはちょっと、ねー。
あはは俺様バカじゃない?忍び失格再びだよまったく。
・・・・・・かすがちゃんの金色の睫毛、きれいだった。
すっごくすっごく綺麗だった。今でも綺麗。
青へと縋る鳥の歌2

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