「お....お前は....何なのだ!」
「お....おい...」
「我で遊んだかと思えば、すぐに庇うかの様な素振りを見せおって!....」
「ま...待てっ...」
「そんなに我が憎いのか!そんなに我を苛立たせたいのか!」
「ちょいと待...」
「お....おい...」
「我で遊んだかと思えば、すぐに庇うかの様な素振りを見せおって!....」
「ま...待てっ...」
「そんなに我が憎いのか!そんなに我を苛立たせたいのか!」
「ちょいと待...」
元就の激昂は止まらない。
どうせ我が憎いのだろう。我が貴様と違うから。
どうせ我が嫌いなのだろう。我が貴様を傷付けたから。
どうせ我を弄びたいのだろう。我が貴様を弄んだから。
そういう考えが頭の中に延々と浮かぶ。
徐々に言葉の処理に追いつけなくなって来た元親は雫と一緒に落ちる別の物を確認する。
凛とした瞳は真っ直ぐこちらを向けており、感情を露わにしていても元就であった筈のその氷の面は、元就自身の涙により完全に溶かされていった。
凛とした瞳は真っ直ぐこちらを向けており、感情を露わにしていても元就であった筈のその氷の面は、元就自身の涙により完全に溶かされていった。
お前とは違う。我は。
そう元就が目で語っているようだった。
「お前にはわから無いだろう!我がどれ程の物を捨ててきたか!血縁のある者まで駒にしてきた!勝つために眠らない夜がいくつもあった!全ては国の安定の為、我は人を捨ててきたのだ!
なのに貴様は血の繋がりのない者まで兄弟の様に振る舞う!貴様の存在は我の存在を危うくするのだ!」
海際4
なのに貴様は血の繋がりのない者まで兄弟の様に振る舞う!貴様の存在は我の存在を危うくするのだ!」
海際4




