戦国BASARA/エロパロ保管庫

大阪・冬

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bsr_e

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だてめごな流れの中、ホンダム×狸(♀)を投稿しようとする某が通りますよ。
注意書きはこんなところです。

  • 家康の女体化です。
  • 大阪冬の陣その後の話です
  • 本番はありませぬ

保管庫の方の助言に従い恐る恐る覗いてみましたが
調教とか自分には無理そうなので続編つくるとしても普通にほのぼのになりそうです。




■大阪・冬

其処はひどい有様だった。
優美で豪奢な天守閣は大砲の一撃でその美貌に酷い傷をつけられてしまっていたし、
煤や煙がもうもうと立ち上がり息をするのも苦しい程。
幸い火は起きず、清涼な風が煙を吹き流していく頃には大阪城の制圧は完了していた。
冬。
見上げれば、曇りがちの空が見える。
大筒の直撃を免れた壁や床、天井は、煤だけでなく鮮血にも塗れていた。
床の血溜りの上には、屍が累々と横たわっている。老いも若きも、兵たちは刀を握り締めて死んでいる。
冷たい風に晒されて、どんどん冷たくなっていく。

息をしているのは二人きり。

頭から返り血を被った一人の武将と、健康な色の頬にわずかに飛んだ血をつけた一人の主君。
武将は、近寄ってくる金色の具足をつけた主君を見て絡繰の槍の動きを止めた。
今度こそ、曲者は出なかった。

「すまんな、迷惑ばっかりかけちまって」

困ったように家康は笑うと、後ろを向いて縛られた腕を見せる。忠勝は意図を察すると、
槍を床に突き刺し片膝をついて主君をいましめていた縄を引きちぎった。
ふう、と家康は満足そうに息を吐き出すと、横たわる死体の中でも一際大きなそれに近寄った。
苦労して仰向けにすると、あれほど苛烈に生きたにも関わらずどこか穏やかな死に顔を見せる秀吉に短く合掌した。

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