無理をさせすぎたのか、ぐったりと気を失うように眠る忠臣の体を清めてやると、
政宗は思ったよりも軽い体を抱えて褥に運んだ。
「お前くらいだぜ? 俺に、こんな真似をさせるヤツは」
皮肉も聞こえていないのか、と政宗は苦笑する。
放っておいて、女中に始末させてもいいのだ。小十郎の静かな寝顔を誰にも見せたくないから、
政宗直々に後始末をしてやっているのだ。
腕を枕代わりにして寝転び、小十郎を見る。目を閉じて力を抜くと、自分より年が上だとは
にわかには信じられない。
幸村は、政宗の中にある熱く滾るものを呼び覚まさせる。昂揚感に引きずられて戦場で
派手に暴れ、幸村の首を狙うのはどうしようもなく楽しい。
伊達の血や奥州という土地のことすら忘れてしまう。
だがそれは、ひと時のことだから楽しいのだ。
毎日毎日、あんな暑苦しいヤツを相手にできない。それとなく支えてくれる
月影のような女が、政宗の好みだった。
例えば、今政宗の目の前で眠る女。
(言わせては、もらえねぇだろうな)
家柄がつり合わないとか何とか言って、政宗を拒むだろう。こいつはそういう女だ。
だが、家柄も血筋も関係ない、といろんなものを蹴り飛ばしすっ飛ばして
好いた男と結ばれた女がいることを知ってしまった以上、諦めるつもりはない。
あんなに果敢に戦う女がいるのだから、自分にできないはずがない。
「My darling、てか」
愛しい女が静かに眠る。政宗は小十郎を抱き寄せ、満ち足りた眠りに落ちていった。
政宗は思ったよりも軽い体を抱えて褥に運んだ。
「お前くらいだぜ? 俺に、こんな真似をさせるヤツは」
皮肉も聞こえていないのか、と政宗は苦笑する。
放っておいて、女中に始末させてもいいのだ。小十郎の静かな寝顔を誰にも見せたくないから、
政宗直々に後始末をしてやっているのだ。
腕を枕代わりにして寝転び、小十郎を見る。目を閉じて力を抜くと、自分より年が上だとは
にわかには信じられない。
幸村は、政宗の中にある熱く滾るものを呼び覚まさせる。昂揚感に引きずられて戦場で
派手に暴れ、幸村の首を狙うのはどうしようもなく楽しい。
伊達の血や奥州という土地のことすら忘れてしまう。
だがそれは、ひと時のことだから楽しいのだ。
毎日毎日、あんな暑苦しいヤツを相手にできない。それとなく支えてくれる
月影のような女が、政宗の好みだった。
例えば、今政宗の目の前で眠る女。
(言わせては、もらえねぇだろうな)
家柄がつり合わないとか何とか言って、政宗を拒むだろう。こいつはそういう女だ。
だが、家柄も血筋も関係ない、といろんなものを蹴り飛ばしすっ飛ばして
好いた男と結ばれた女がいることを知ってしまった以上、諦めるつもりはない。
あんなに果敢に戦う女がいるのだから、自分にできないはずがない。
「My darling、てか」
愛しい女が静かに眠る。政宗は小十郎を抱き寄せ、満ち足りた眠りに落ちていった。




