戦国BASARA/エロパロ保管庫

愛の使途

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
メンバー限定 登録/ログイン
何となく足元が寒くて目が覚めた。
長曾我部元親は、布団を蹴ってしまったのかと思って直そうかと手を伸ばしかけた。
…が、奇妙な感触に隻眼を訝しげに細めると、もぞりと腹の辺りで動いている者を確かめようと布団を剥いだ。
「うわっ!…って、何やってんだ、元就!」
そこには白の薄物を纏った小柄な影が一つ。
普段は体の曲線が分からない装束だが、こうしてみれば控えめながらしっかりと女らしいものだ。
その手が元親の腰の帯を解いて、袷を開こうとしていた。
「…起きてしまったか」
にぃっと口元を軽く上げて笑みを象ると、白い手がするりと伸びてきた。
「貴様は一つ、間違いをしておる」
冷たい手が触れ、端整な顔が近付いてきた。
「我にはザビー様より頂いたサンデーという名がある」
「……じゃあ、サンデーさんよ、ここで何をしてんだ?」
肌蹴られた胸元を上がってくる細い手に、元親は僅かに眉を顰めた。
「愛を知るには実戦あるのみと、ザビー様がおっしゃったのでな」
首筋を撫で、両手で元親の顔を挟むように圧し掛かってくる元就、いやサンデーの顔を見上げる。
「それをいうなら『実践』じゃないのか?」
「…どちらでも構わぬ」
ちろり、と鼻の頭を揶揄うように舐められ、そのまま唇を奪われる。
このまま相手にされるが侭というのも男の沽券にかかわる、と考えた元親は、
自分の上に乗っかった彼女の体を退かそうと肩に手を掛けた。
しかし、思うように力が入らず、首を傾げる。
「貴様に抵抗されてはこちらも身が危ないのでな…一服盛ったのだ」
ふふ、と悪戯っぽく笑う様にうっかり見惚れかけるが、ふるふると頭を振って元親は声を上げた。
「おいおい、それは穏やかじゃないぞ!」
「えーい、これ以上煩く騒ぐのであれば黙ってもらうより他あるまい!」
そういってどこから取り出したのか、どこかで見覚えがある大きな木槌を持っていた。
「待て、そいつはやめろ!」
サンデーは細い腰を捻り、ぶんと思い切り振りかぶる。
「死ね!」
いや、俺が死んだらその「愛の実戦」とやらも出来ないんじゃないのか、とかそんな事を思いつつ
元親の視界に火花が散った。
「…見ろよ野郎ども……空が近いぜ」
髭の生えた天使がくるくると回っている。
引き攣った笑いを浮べつつ、元親の意識はそのまま暗転した。

翌朝、妙に幸せそうな表情をして眠る元親の姿が発見されたという。


ウィキ募集バナー