「佐助ぇっ!!」
あれ?
バタンっと乱暴な音に、俺は目を開けた。
水分でなんかぼやけてる。
「ノーーーウ!!!!」
ザビーさまがどこかに飛んでった。
それからなんか目茶苦茶に中身の詰まった袋でも叩きまくってるような音、多分骨が折れた音、ザビーさまの悲鳴、壁にぶつかる音。
何が起きたんだろ。
まだ布団はぐるぐる回ってる。これって回る意味あんの?やり始めたら全然感じないし。
…ていうか、俺さまの貞操守られた?
いやいや貞操ってそんなん最初からないってば何考えてんの。
「おい」
低くて、凄みのある声だ。
ぼけーっとした俺を、泣きそうなくらい人相悪い男が見下ろしている。
誰だっけか。
ぎゅっと男の眉間に皺が。
もっと怖いよその顔。
目尻に、あったかいものが。
濡れてるのは、俺の涙か。
「…大丈夫か」
「…うん」
怪我はしてないし。
さきっぽだけだったし。
汗で湿った髪を、男の指が優しく梳いていく。
似合わないよ、あんたには。
「…片倉さん」
そうだ。この人は片倉さん。
「これ、どういうこと」
「俺にもわからん。が、想像はつく」
「…そう」
ぼけーっとしたまま答えてたら、片倉さん、なんでそんな顔してんの。
カチャリと小さな鍵で手首の枷が取れた。
片倉さんの刀が、脚の縛めを斬った。
「…佐助…」
ああ、なんかおかしいと思ってた。
いつもは猿、とか猿飛って言うのに。
「片倉さっ…ん…」
くちびるを塞がれた。
ぬめる舌が丁寧にくちびるを舐めて、それから中に入ってきた。
口の中の隅々まで、舐め取って綺麗にするみたいに。
「はあっ…かたくら、さん…」
はは、なにこの声。
俺ってばなに甘ったれてんの?
しかもなに片倉さんの首に抱き付いてんのさ。
ぺろりと目尻にたまった涙が舐め取られた。
しょっぱいからやめなよ、ね?
じっと見られると、恥ずかしいよ。見ないでよ。
すくみず、とかいう変な服なんだもの。
片倉さんは怒ったような顔で、ザビーさまに入れられそうっていうかさきっぽだけ入れられた場所を見ている。
さっきされたみたいに、布を引っ張って。
あれ?
バタンっと乱暴な音に、俺は目を開けた。
水分でなんかぼやけてる。
「ノーーーウ!!!!」
ザビーさまがどこかに飛んでった。
それからなんか目茶苦茶に中身の詰まった袋でも叩きまくってるような音、多分骨が折れた音、ザビーさまの悲鳴、壁にぶつかる音。
何が起きたんだろ。
まだ布団はぐるぐる回ってる。これって回る意味あんの?やり始めたら全然感じないし。
…ていうか、俺さまの貞操守られた?
いやいや貞操ってそんなん最初からないってば何考えてんの。
「おい」
低くて、凄みのある声だ。
ぼけーっとした俺を、泣きそうなくらい人相悪い男が見下ろしている。
誰だっけか。
ぎゅっと男の眉間に皺が。
もっと怖いよその顔。
目尻に、あったかいものが。
濡れてるのは、俺の涙か。
「…大丈夫か」
「…うん」
怪我はしてないし。
さきっぽだけだったし。
汗で湿った髪を、男の指が優しく梳いていく。
似合わないよ、あんたには。
「…片倉さん」
そうだ。この人は片倉さん。
「これ、どういうこと」
「俺にもわからん。が、想像はつく」
「…そう」
ぼけーっとしたまま答えてたら、片倉さん、なんでそんな顔してんの。
カチャリと小さな鍵で手首の枷が取れた。
片倉さんの刀が、脚の縛めを斬った。
「…佐助…」
ああ、なんかおかしいと思ってた。
いつもは猿、とか猿飛って言うのに。
「片倉さっ…ん…」
くちびるを塞がれた。
ぬめる舌が丁寧にくちびるを舐めて、それから中に入ってきた。
口の中の隅々まで、舐め取って綺麗にするみたいに。
「はあっ…かたくら、さん…」
はは、なにこの声。
俺ってばなに甘ったれてんの?
しかもなに片倉さんの首に抱き付いてんのさ。
ぺろりと目尻にたまった涙が舐め取られた。
しょっぱいからやめなよ、ね?
じっと見られると、恥ずかしいよ。見ないでよ。
すくみず、とかいう変な服なんだもの。
片倉さんは怒ったような顔で、ザビーさまに入れられそうっていうかさきっぽだけ入れられた場所を見ている。
さっきされたみたいに、布を引っ張って。