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戦国BASARA/エロパロ保管庫
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戦国BASARA/エロパロ保管庫

痣3

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かすがが動いた。帯のうちに仕舞った短刀を佐助の首に這わせる。左手を締め付ける力がゆるむと後ろに跳び退った。泥を踏む鈍い音がする。
「まったく、何のつもりでわざわざ使いなぞよこしたんだ。理解できん」
かすがが本当に言ったことかどうかもわからない。そんな下らないたわごと、通用するはずがないと知っている男だ。
「たまにはかすがの顔でも見ようかなと思ってね。その着物似合うねー」
佐助がの唇をゆがめた。笑みにならない。ある一つの予感がかすがの頭をかすめた。
殺してきたか。佐助の細められた目に血と殺戮の匂いがした。かすがにくれた話とて、暗殺の仕事の戦利品の一つかもしれなかった。
「仕事の後か」
尋ねるかすがに、佐助はただ微笑した。この男はいつもそうだ。血を流すと、戯れを演じにやってくる。
「いやならば里に願って役を変えればいい。甲斐の虎とて無下にはしないだろう」
「俺の仕事が嫌だと思ったことなど一度もないよ。真田の旦那にも大将にもずっとついてゆくつもりだぜ」
「ならば、何の問題がある」
重ねて問うかすがに佐助はへへっと笑って頭をかいた。なぜだかかすがはいらいらした。
「不愉快だ。下らんことで二度と呼び出すな」
へらへらと笑う佐助を一瞥して、かすがは天へと跳躍した。佐助の姿が視界から消える。重く迫った灰色の空をかすがは見つめた。
「軍神の旦那に差し出す前に、俺がそれやったこと忘れないでね」
「私はそこまで忘れやすくはない。またな」
佐助がかすがに手を上げた。古寺の瓦でかすがは二度目を踏み込む。隣の屋敷の屋根へと飛び移った。辺りに怪しい気配はない。かすがは歩を進めた。
 雨空の下、屋根から屋根へと伝っていった。濡れた瓦が黒光りする。足を滑らせないように体重を加減してかすがは跳んだ。
上越で一向宗に手こずっている主君に顕如の情報を渡せるかと思うと、かすがの顔はほころんだ。
早く京での勤めを終えて、春日山城に帰りたいと思う。
 遠回りをして上杉の屋敷に近づき、かすがは路地で着地した。両足をふんばって衝撃を吸収した時、振り上げた左手に微かな痛みを覚えた。
袖をめくると、手首から少し離れた辺りに赤い痣ができている。佐助に握られた時についたものだろう。
 ――俺が協力してる理由、わかってるか。佐助の言葉がかすがの脳裏に浮かび上がった。
佐助の腕が、骨ばった指が、声が、思い出される。かすがは頭を振った。なぜそんなことを思い出すのかわからない。
 かすがは右手で痣をなでた。この痣が消えるまでは、帰れない。謙信様に知られたくない。耳たぶが熱くなった。
不意にこわくなって、かすがは駆け出した。気づいてはいけないことに、気づいてしまいそうだったから。
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