「あなたは何か勘違いをしているようだ」
ふらり、と、立ち上がり、幽鬼のような足取りで松永久秀に歩み寄った。
裸のままである。
ぽたぽたとしたたり落ちる白濁液に構いもしない。
己より頭半分ほど高い松永の側に寄ると
首筋に顔を寄せ、そのままくたりともたれかかった。
裸のままである。
ぽたぽたとしたたり落ちる白濁液に構いもしない。
己より頭半分ほど高い松永の側に寄ると
首筋に顔を寄せ、そのままくたりともたれかかった。
「このような時に、その人の名を聞きたくはありません」
「何故。卿の欲しいものだろう」
「欲しい?
………くく、そうかもしれませんね。そのとおりなのかもしれません。
なればこそ、
欲しいからですよ。
欲しいからこそ、手に入らないものの名をこのような時に聞くのは、
耐えられないと思いませんか? 松永殿」
………くく、そうかもしれませんね。そのとおりなのかもしれません。
なればこそ、
欲しいからですよ。
欲しいからこそ、手に入らないものの名をこのような時に聞くのは、
耐えられないと思いませんか? 松永殿」
女はそう囁いて、松永の顎に口付けた。
「慰めて下さい」
生暖かい吐息を吹きかけながら、続ける。
「欲しいのでしょう?
欲しがればいいのです」
欲しがればいいのです」
「手に入らぬものをかね?」
「手に入れればいいでしょう」
女は松永の手を取ると、自らの乳房に導いた。
「その言葉は、そのまま卿に返すとしよう」
「くくく…いずれ手に入れてみせますよ。
そう、いずれ。私だけのものにしてみせます」
そう、いずれ。私だけのものにしてみせます」
松永は女に乱暴に口付けた。
横を何かがすり抜けた。どたどたと、慌てた足音が聞こえる。
さっきまでの相手だろう。
横を何かがすり抜けた。どたどたと、慌てた足音が聞こえる。
さっきまでの相手だろう。
「三人では出来なくなったな」
「残念ですねえ」
力任せに押し倒してみても、光秀はにやにやと笑うばかりだ。
その白い女は誘うように、膝を折り曲げ、腿を腹に寄せて、
さっきまで別の男に使われていた秘所を晒す。
汚れたそこに指を這わせれば、薄桃色の肉が物欲しげにひくりと震えた。
その白い女は誘うように、膝を折り曲げ、腿を腹に寄せて、
さっきまで別の男に使われていた秘所を晒す。
汚れたそこに指を這わせれば、薄桃色の肉が物欲しげにひくりと震えた。
「あぁ、早く」
「黙っていたまえ」
口付け、舌を差し入れ、歯を、頬の内側をねぶる。
貪れば貪るほどに飢えが増すようだ。
どんなに食らいついても、満たされることはない。
それは今だけではなく、おそらく今後も同じだろう。
貪れば貪るほどに飢えが増すようだ。
どんなに食らいついても、満たされることはない。
それは今だけではなく、おそらく今後も同じだろう。
しかし。
「いずれ私も手に入れよう」
松永の囁くような呟きは、光秀には聞こえなかったようだった。




