戦国BASARA/エロパロ保管庫

闇の手

最終更新:

bsr_e

- view
メンバー限定 登録/ログイン
…前スレでチラリと出てきた松永×秀吉で何となく思いついたので
投下させていただきます。
可哀想な秀吉(♀)なので苦手な方は華麗に回避して下され。



…………

「良い眺めだ、卿もそう思わないかね?」
ゆっくりと振り返った彼女は口元に穏やかな笑みを湛えていた。
整いすぎた顔は嫌味な程に冷たく感じる。
落ち着いた物腰は相応の年齢に思わせるが、ふとした瞬間に見せる表情はどきりとするほどに妖艶だ。
「おっと失礼………そのままでは話せなかったようだ」
足音も立てずに近付くと相手の猿轡を外した。
着ていた物は全て取り払われ、縄で全身を括られている。
所々は赤く鬱血しており、爪で引っかいたような痕や噛み付かれた歯型も残っている。
かなりの長身だが、その体の曲線はその主が女性である事を示していた。
「ま…つ、なが」
短い髪を結い上げた髷はぼさぼさとほつれ、日に焼けた額へ幾筋か落ちている。
荒い呼吸を整えながら顔を上げた秀吉は、遠くから聞こえる剣戟の音に意識を取り戻した。
「…あぁ」
普通の男では扱えない超刀を振り回し、威勢の良い声と共に敵を次々と薙ぎ払っていく慶次の姿が見える。
秀吉の名を呼びながら、返り血なのか自身の血なのか判らない赤に染まっている。
「幼い男だ………まだ、何も知らない」
口元に手を当てて笑う松永久秀を見上げながら、秀吉はきつく唇を噛み締めた。
己の力量不足が彼をこのような事に巻き込んでしまったのだと嘆きつつも、今は泣く時ではないと心に刻んだ。
「き、さま、は……」
「まだ満足出来なかったのかね、卿は貪欲だな」
にやにやと笑う松永の言葉に秀吉は自由の利かない大柄な体を丸めて身を捩る。
「あの三人に抱かれて何度もよがって気をやったのだろう?」
全て見ていたよ、と松永は声をひそめて秀吉の耳元で囁く。
胎内から彼らの放った精の残滓がとろりと零れ、内腿を伝い落ちた。
鼻の先を掠めた甘ったるい香に再び意識を奪われかけるが、気力でそれを追い払い、秀吉は松永の顔を睨み付けた。
「男に初めて抱かれたようだが、そこまで乱れるとは卿には素質があるようだ…ふふふ」
くい、と秀吉の顎に指を掛けると、松永はねっとりと絡むように唇を吸い上げた。
ぞくりと体の奥を犯し始めた情欲の炎がじわじわと全身に広がりだす。
つぅと唾液が透明な糸を引いて落ちる。
「このままでは辛いだろうが少し待っていると良い」
ことん、と近くに置かれた香炉から細く煙が立ち上る。
途端に視界がぼやけだし、呼吸が荒くなっていく。
下腹部が疼き、蜜がとろとろと溢れ出す。
「なに心配することはない、卿もすぐに彼の所に逝ける………そう、半刻もしない間にね」
薄れていく意識の中、松永の笑い声だけが脳裏に響いていた。

(了)
ウィキ募集バナー