庭に面した障子はぴったりと閉じられているが、いつ人が通るかも分からない。
誰か人が来たらどうしよう、と思いつつ、そんな事を考える余裕も無くなってくる。
誰か人が来たらどうしよう、と思いつつ、そんな事を考える余裕も無くなってくる。
ふるり、と目の前で揺れる白い胸を、細い指が摘み上げる。
大きさは控えめながら、それでも羽二重餅のような柔らかさがしっとりと手に馴染むようだ。
ちろちろと紅い舌が乳首を嬲るように舐め上げ、唇で優しく食むように刺激を与えられる。
「ふぁ…あっ……やだ、ちょっ…」
上擦った声を上げて、元親の手が圧し掛かっている相手を退けようとするが、力が入らず思うようにいかない。
いつもならば手で払うだけで外せる程に軽い筈なのに、と思いながら、上擦った悲鳴をあげつつ体を竦ませる。
「悦い顔をするではないか」
顔を上げて満足げに笑む元就とふと目が合い、一気に顔が真っ赤に染まる。
己の乳首を彼女の柔らかな舌で舐められているのを間近で見てしまい、更に動転する。
「…やっ、もう悪戯なら他所で…」
じたばたと暴れるが、驚く事に体格で劣る元就の腕さえも外す事が出来ずにいる。
肌蹴た着物が腰の周りに纏わりつき、動きを制限しているのも気付かない。
「別に苛めているのではない…そう暴れるな」
すっと白い指が涙を浮かべた眦を撫で、掠めるような口付けでそれを掬い取られる。
両手で元親の頬を挟んで、瑠璃紺の隻眼を覗き込むように身を屈めて顔を寄せた元就は黙り込んだまま、じっと見下ろす。
「…何?」
「これは夢ぞ、そう思え」
ならば苦痛も少なかろう、と救いにもならない言葉を囁かれる。
「……うぅ…ん」
執拗に口腔を嬲るように舌を絡ませてくるその感触に、ぞわりと体の奥から疼く。
両の太腿を摺り合わせるように身を捩らせた元親の動きに気付いたか、元就は唇を離した。
「ふ……」
元親の行動が意味する所を悟り、自然と笑みが浮かぶ。
器用に片手で帯を外すと、元親の腰に纏わりついたままの着物を脱がせた。
はらりと落ちた布の中から、日に焼けていない白い肌があらわになる。
思考の鈍くなった頭では現状をすぐに把握する事は出来ないのか、元親は焦点の合わない瞳を彷徨わせる。
その隙に、元就も自らの衣服を脱いだ。
脇腹から胸へと指を滑らせながら、元親の首筋へと軽く触れるような口付けをすると、その体はびくりと震えた。
大きさは控えめながら、それでも羽二重餅のような柔らかさがしっとりと手に馴染むようだ。
ちろちろと紅い舌が乳首を嬲るように舐め上げ、唇で優しく食むように刺激を与えられる。
「ふぁ…あっ……やだ、ちょっ…」
上擦った声を上げて、元親の手が圧し掛かっている相手を退けようとするが、力が入らず思うようにいかない。
いつもならば手で払うだけで外せる程に軽い筈なのに、と思いながら、上擦った悲鳴をあげつつ体を竦ませる。
「悦い顔をするではないか」
顔を上げて満足げに笑む元就とふと目が合い、一気に顔が真っ赤に染まる。
己の乳首を彼女の柔らかな舌で舐められているのを間近で見てしまい、更に動転する。
「…やっ、もう悪戯なら他所で…」
じたばたと暴れるが、驚く事に体格で劣る元就の腕さえも外す事が出来ずにいる。
肌蹴た着物が腰の周りに纏わりつき、動きを制限しているのも気付かない。
「別に苛めているのではない…そう暴れるな」
すっと白い指が涙を浮かべた眦を撫で、掠めるような口付けでそれを掬い取られる。
両手で元親の頬を挟んで、瑠璃紺の隻眼を覗き込むように身を屈めて顔を寄せた元就は黙り込んだまま、じっと見下ろす。
「…何?」
「これは夢ぞ、そう思え」
ならば苦痛も少なかろう、と救いにもならない言葉を囁かれる。
「……うぅ…ん」
執拗に口腔を嬲るように舌を絡ませてくるその感触に、ぞわりと体の奥から疼く。
両の太腿を摺り合わせるように身を捩らせた元親の動きに気付いたか、元就は唇を離した。
「ふ……」
元親の行動が意味する所を悟り、自然と笑みが浮かぶ。
器用に片手で帯を外すと、元親の腰に纏わりついたままの着物を脱がせた。
はらりと落ちた布の中から、日に焼けていない白い肌があらわになる。
思考の鈍くなった頭では現状をすぐに把握する事は出来ないのか、元親は焦点の合わない瞳を彷徨わせる。
その隙に、元就も自らの衣服を脱いだ。
脇腹から胸へと指を滑らせながら、元親の首筋へと軽く触れるような口付けをすると、その体はびくりと震えた。