戦国BASARA/エロパロ保管庫

小十郎×謙信

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nozomi

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戦でもないのに謙信が奥州までやって来たのは、見せたいものがあると竜の右目に言われたからだ。
利より義を重んじたり、同じように刀を使用するという共通点がある二人は、それなりに良好な関係にあった。
「こちらです」
小十郎がそう言いながら通した部屋の中央にある物を見て、謙信は目を細めた。
「これは…」
竜の右目が見せたかった物。それは、一口の刀であった。
最近手に入れたというその刀は、掛台の上で重重しい存在感を放っている。
閑静な部屋の中、謙信の感嘆の息だけが響く。
「どうぞ、手に取ってみて下され」
言葉も発さずに刀を見つめる謙信に小十郎が言うと、謙信はほんの少し目を見開いた。
「わたくしがふれてもよいのですか?」
「勿論」
頷いてみせると、謙信は数拍の後、
「では、しつれい」
と言って刀に手を伸ばした。
艶やかな漆塗りの鞘の手触りは良く、手に掛かる重みは戦の喧騒を思い起こさせる。


謙信はゆっくりと抜刀し、鋭く手入れされた刀身を眺めては溜息を吐いた。
「本音を申し上げますと、自慢したかったのですよ。
 苦労して手に入れたというのに、この軍の者は誰一人として素晴らしさを理解してくれない。
 政宗様ならば理解してくださると思っておりましたが、
 政宗様は御自分の刀にしか興味が無いようでして」
苦笑を漏らしながら説明する。
やっと理解してくれる人物が現れた、というように、声は穏やかだ。
「それでわたくしがよばれた、と」
微笑する謙信の表情が余りにも安らかで、小十郎は謙信が軍神というより仏に見えた。
だがそれもほんの一瞬の出来事で、小十郎が瞬きをした次の瞬間にはもう軍神の顔に戻っていた。
「それにしてもこのかたな、じつにすばらしい。なかなかのわざものですね」
小さな音を立てて納刀し、漆の鞘に映る自身の顔を見つめる。
「………実はもう一口、見て頂きたい刀がございます」
搾り出した小十郎の声は少し上擦っていた。
「ほう」
「この小十郎が長年愛用している刀です。そちらの刀より太く、
 ……フッ、果たして軍神殿に扱えるかどうか…」
顎に手をやり、どこか挑発的な視線を謙信に送った。
謙信は小十郎の台詞に対し、僅かに眉を動かした。
軍神と謳われ、居合を評価されている謙信には誇りがある。
「てにとってみないことには、わかりませんよ」
上手い事乗った謙信に、小十郎は内心ほくそ笑んだ。
軍神と呼ばれる武将も、少し引っ掛ければ容易く釣り上げる事が出来るのだ。
「では御覧いれましょう……この小十郎の愛刀を!」
小十郎の言葉の後何も出来なかった事を、謙信は一生の不覚だったと後に語った。
戦場では「速い」と評される謙信が、ただ小十郎が着物を肌蹴させて
己の一物を取り出す様子を見ている事しか出来なかったのである。
「あなや…これはみごとな」
目の前で黒黒として聳え立つ小十郎の愛刀を見て、謙信はひとりごちるように言った。
「この刀は少々扱い方が特殊でして…まず手で握り、切っ先を口に含むのです」
ごくりと鳴った唾を飲み込む音は、小十郎のものなのか、それとも謙信のものなのか。
謙信は震える手で小十郎の刀を(以降は極殺により表示出来ませんでした)


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