どうも帰蝶は舐るのはくすぐったさの方が勝る様なので、元親は帰蝶を抱き起こし向かい合わせに膝の上に座らせると、そのまま左手で乳房を弄りながら、右手は陰核を探し出して反応を見る。其の先端は既に少しばかり尖り包皮を押し退けて姿を見せていた。
元親は帰蝶の素直な反応を嬉しく思うと同時に、余りに可愛らしいので啼かせてみたいという加虐的な心が首を擡げ、陰茎に僅かに爪を立てて捏ねてみた。
「いっ……やっ……長宗っ、か……殿!」
僅かな痛みは有るのだろうが、其れは思いの外気持ち良かったらしく膣口からは愛液が零れている。爪を立てるのは止めたが、相変わらず指で摘んで緩急を付けて捏ねくり回していると、帰蝶は元親にしがみつきながら小さな嬌声を洩らす。
「ちょ、っか、殿っ……あ……あっ!」
「元親と、呼んでくれ……」
他人行儀に啼く女を抱くのは余りに寂しい。まして焦がれていた女であれば尚更だ。元親を呼び捨てにす
る者は、少なくとも四国にはいない。妻を持ってはいるが、政略結婚なので其処まで愛情がある訳でもない。守ってやらねばいけないとは思うが、それはあくまで長宗我部氏の長としての行動である。
だが、帰蝶を守りたいと思ったのは損得勘定や義務からではない。始めて見た瞬間理由もなく恋に落ち、以来誰に言うでも無く懸想し続けていた。そうしてやっと帰蝶を抱いているが、此が最初で最後の情交かもしれないと思うと、刹那の喜びと悲しみが元親の心を交差する。せめて思い出だけで生きていける様、其の声を忘れない様、何度も声に出して呼んで貰いたかった。
鬼蝶9
元親は帰蝶の素直な反応を嬉しく思うと同時に、余りに可愛らしいので啼かせてみたいという加虐的な心が首を擡げ、陰茎に僅かに爪を立てて捏ねてみた。
「いっ……やっ……長宗っ、か……殿!」
僅かな痛みは有るのだろうが、其れは思いの外気持ち良かったらしく膣口からは愛液が零れている。爪を立てるのは止めたが、相変わらず指で摘んで緩急を付けて捏ねくり回していると、帰蝶は元親にしがみつきながら小さな嬌声を洩らす。
「ちょ、っか、殿っ……あ……あっ!」
「元親と、呼んでくれ……」
他人行儀に啼く女を抱くのは余りに寂しい。まして焦がれていた女であれば尚更だ。元親を呼び捨てにす
る者は、少なくとも四国にはいない。妻を持ってはいるが、政略結婚なので其処まで愛情がある訳でもない。守ってやらねばいけないとは思うが、それはあくまで長宗我部氏の長としての行動である。
だが、帰蝶を守りたいと思ったのは損得勘定や義務からではない。始めて見た瞬間理由もなく恋に落ち、以来誰に言うでも無く懸想し続けていた。そうしてやっと帰蝶を抱いているが、此が最初で最後の情交かもしれないと思うと、刹那の喜びと悲しみが元親の心を交差する。せめて思い出だけで生きていける様、其の声を忘れない様、何度も声に出して呼んで貰いたかった。
鬼蝶9




