アットウィキロゴ
戦国BASARA/エロパロ保管庫
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

戦国BASARA/エロパロ保管庫

慈雨2

最終更新:

nozomi

- view
メンバー限定 登録/ログイン
幼い頃病で右目と共に多くのものを失い、塞ぎ込む政宗に小十郎は辛抱強く付き従った。
時に厳しく時に優しく、惜しみ無い愛情を雨のように政宗に注ぎ続けた。
政宗ともども幾度も暗殺の危険に晒され、女の命である顔に
消えない傷を負わされて尚、それが揺らぐ事は無かった。

『この程度の傷、物の数にも入りませぬ。
…梵天丸様が今迄負われた、心の傷に比べますれば。』

そう言って幼い政宗を抱き締めた小十郎の胸の暖かさを、未だに忘れる事が出来ない。
抱き締める肩や腕は思ったよりも細く、傷の痛みよりも悲しみに震えていた。

ああ、自分は早く強くならなければいけない。
すべてを食らい尽くすほど強くなり、この女を守らなければならないんだ。
幼いながら政宗はそう悟り、そして誓った。

『御立派です。梵天丸様…』

政宗の誓いを聞いた小十郎は優しく微笑んだ。
血にまみれていながら、それは雨上がりの虹のように鮮やかに心を奪った。


「…SHIT!」

吐き棄てるように呟くと、政宗は縁側から起き上がり、自室を後にした。
ドスドスと乱暴な足取りで廊下を歩く政宗に、茶菓子を持った成実が尋ねる。
「おい梵。どっか行くのか?菓子有るぜ?」
「いらねぇ!…ちょっと野暮用だ。誰も付いて来るなよ!」

そう言い放って出て行く政宗の背中を、成実はニヤニヤ茶菓子をかじりながら見送った。



「止む気配がねぇな…」

神社の軒で雨露をしのぐ小十郎は、賽銭箱の隣りの階段に腰を掛け、袴の裾から水気を絞った。
遣いの帰り、願掛けに通う神社で雨に振られ、見事に濡れ鼠になった。
雨露に濡れそぼった男物の着物は身体に張り付き、豊満な胸や腰の線を際立たせている。
いつもはきっちりと纏められた髪が水気に乱れ、落ちる前髪がしどけない。
彼女が独眼竜の右目として奥州の荒くれどもを率い、戦場で恐れられる鬼武者だと
その姿を見て気付くがどれほどいるだろう。

(政宗様はきちんと仕事をしているだろうか。)

ちょっと目を離せばすぐに仕事を放って遊びに行ってしまう主君の顔を思い起こし、
小十郎は人知れず柔らかい笑みを浮かべる。

ふと目を上げると、降りしきる雨の向こうからこちらに歩み寄る人影をに見つけた。
傘を差している上、遠く離れているのではっきりとは見えないが、
その人影はどこか年若い主君に似ている気がした。




『政宗様がよき御縁に恵まれますように』



そんな願いを達筆でしたためられた絵馬が、
秋の長雨に濡れていた。




おわり
ちなみに政宗様は素人童貞で、小十郎姐さんは処女です。
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー