戦国BASARA/エロパロ保管庫

忍は辛いよ~純情派~4

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nozomi

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なるほど、御館様をこのお説教に混じらせない為に選んでその夜着を着てきたのね。
うーん。流石。さっきまであんな可愛い声であんあん啼いてたのに、しっかりしてるってーか切り替え早いってーか。
そう言う所、本気で尊敬します。

「儂は不満があるならキチンと言えと言うた筈じゃ。お前が不満に思うのは当然じゃと。」
見ろ、と御館様がこちらを向く、俺は驚いて思わず頭を下げた。
「俺達に文句があるのに、他の人に迷惑かけちゃ駄目でしょ。」
長は幸村様の顔を覗き込むように言った。
「確かに真田隊の忍は旦那が好きに使って良いんだけど、嘘ついて行動を乱すなんて上に立つものがやっちゃ駄目だよ。信頼関係が崩れるもの。」
「……そうだな。」
「戦略で仕方なくならまだしも、今回のは旦那の我儘で、しかもそれで御館様にまで迷惑かけてる。」
「ああ、すまぬ。佐助、俺は……」
「俺には謝らなくて良いから、ちゃんと大将に謝りなさい。もー毎度世話の焼ける。」

俺達じゃあこうは行かないよなあ。やっぱり御傍にいた時間の違いというか……
幸村様ここを乗り越えれば男ぶりがあがりますよ!
と、勝手に振られた仲間として心の中で応援してみる。
いや、厳密には俺は振られて無いけど。

「申し訳ありませぬ。御館様。某は……某は……。」
御館様の前で幸村様はポタポタと涙を流した。素直な御人ではあるんだけどねえ。
御館様はぽんぽんと幸村様の頭を撫で一言「精進せい。」と言った。

その後、俺は幸村様を部屋まで連れて行った。
俺の顔を見て「すまぬ」と言った。
「別に、謝らなくても良いですよ。幸村様の忍ですからね。それは良いんですが、出来れば嘘は止めてくださいね。幸村様をお守りしなくてはならないのに、嘘をまたついたのかもしれないと思うようになると、正確な判断が出来なくなりますから。」
少し、考えて幸村様は「本当にそうだな。俺はまだまだ未熟だ。」と言った。
「まあ、邪魔しに行くなら行くで、邪魔しに行くから長に黙っておけって命令してくれたほうがまだマシですね。」
そう言うと、幸村様はおかしそうに笑った。

それにしても……
「降格かなあ……。」
こんな拙い嘘も見抜けないようじゃ、気にするなって言いつつ長は後から言いそうだよね。とほほ。

「減給だね。まあ、可哀想だから一月の減棒って感じ?」
「なんの話じゃ?」
「ああ、さっきの俺の部下だよ。あんな嘘も見抜けないようじゃねえ。とは思うんだけど。」
「だけど?」
「はは、結構見張ってるのきつかったみたいだしね。」
「ふ、まだ青いのう。」
「まあ、そういう事にしといてあげようと思って。」

と、こんな会話が交わされたと後で聞いて俺は更に落ち込んだ訳で……。
ああ、俺が自分で分ってなかっただけで周りには丸分りだったのね。

この後も凄かったらしいよ。
あ、涙出てきた。ちょっと泣いて良い?

~終~



いや、何か素直なさすこを見たら他の男の忍とか無駄にキュンキュンしてそうですよね
お目汚し失礼いたしました
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