戦国BASARA/エロパロ保管庫

「上手に焼けました♪」

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bsr_e

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政略結婚な半兵衛×にょ就の妄想文。メモのつもりが長くなった。
ゲスト出演でにょたまろ。あとは伊達さん織田さん松永さんが名前だけ。
にょ就がとてもおバカさん。
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昼下がり、縁側沿いの私室。元就に口紅塗ってあげる半兵衛。
「君には少し合わない色かな」
紅は半兵衛の。半兵衛は男だけど顔色の悪さを誤魔化すために化粧してて、だから色味は地味なものばかり。
対する元就は、化粧どころか服や家事に至るまで女性らしい事柄にまるで無頓着。
食事だけは自分で用意するけど、それも人に任せて毒でも入れられたら大変、という理由。
当然、適当な材料を適当な手順でつくるからまずい。元就自身は腹が膨れればなんでもいいと平気な顔。
政略的な婚姻だし、半兵衛も(病気の事もあって)女性とか恋愛とかには興味が薄い方だけど、元就はちょっと度が過ぎてると呆れてる。
そんな訳で紅をさしてあげたんだけど、元就は仏頂面。無言のまま手で拭うけれども簡単には落ちず、頬が汚れるだけだった。
それを半兵衛に指摘されて、ますます不機嫌。いきなり立ち上がったかと思うと庭に出てった。
季節は冬も近い秋。山盛りの枯れ葉から何かごそごそ取り出したかと思うと、口に運んだ。
「……焼き芋、作ってたのかい」
そっぽ向いたままむぐむぐ食う元就。
夜になって半兵衛と秀吉、二人で軍議のついでにその事を話す。
「お前の嫁は山猿か」
半兵衛、溜息をつくしかない。

中国は落ちた。
豊臣は今や西日本全土を手中にしたけど、東は伊達・上杉・武田が三つ巴のままだし、何より織田勢の脅威は依然大きい。
「という訳でね、僕らも次の世代の事を考えなきゃ」
後継問題である。お世継である。二人のすいーとべいべである。
が、半兵衛は自分の子供を作る気はない。ひとえに病気の事があるから、鼻からぱぱになれるとは思ってない。
「だから、君にこんな男性を、っていう希望があるなら良さそうな人を見繕ってくるし、なんなら好きな人を連れてきてもいいよ」
普通の夫婦ならひどい言い草に聞こえるけど、この夫婦は普通じゃない。
お互い好き合ってるわけじゃなし、元就は始めからお家の為なら滅私奉公のタイプだしで、当然至極妥当な提案だと確信してる。
元就、やっぱり不機嫌のまま後ろを向いて、なにやら書をしたためはじめる。
何かと問えば一言「伊達」とだけ答えた。
また夜になって半兵衛と秀吉、軍議のついでにその事を話す。
「僕としては、彼女には君の子を産んで欲しいのだけれどね」
秀吉も無言のまま、むーっと困ったしかめっ面。
ふふっと笑って半兵衛、「そうだね。困るに決まってるよね、……ふたりとも」
でも困ったな。僕には時間がないのに。
早く早く、豊臣を盤石にしたいのに。
条件は悪くないはずなのに、何か邪魔して上手く駒を動かせない。

元就もそれほど強い訳ではないけど、一応政に発言権がある。
豊臣の最終的な敵は織田だから、この際他の軍勢とは休戦して、一時的にでも手を組んだ方が良いという流れになっている。
であるからして、元就も各方面に書を送ったり、時には他の武将と対面したりしてる。
そんな訳で今日のお相手は今川義元さん。
元就は妙に浮ついてて馴れ馴れしい彼女が苦手だけど、でも自分の知らない、理解できない方面に長けているので今ばかりは少し頼り気味。
「……それで、奥州にのう」
守備は?と訊く義元に、口ごもりつつ「芳しくない」と素直に答える元就。
すごくすごく苦手な事だけど、伊達に教えてもらった通りに頑張ってみた。けど、一人じゃ上手く出来なかった。
自分にしょんぼりした。
頭に猫か何かの耳がついていれば、きっとへにょんと垂れ下がってるだろう元就を見て義元一言、
「素直になればいいだけおじゃ」
それが出来ないから困ってる。
やっぱりしょんぼりするしかない元就だった。

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