「貴様、秀吉とは………?」
「聞かなきゃ、抱けないというのかい?聞きたがりの、片倉君」
「ああ。貴様の体は、狎れているように見えて、狎れていないようにも見える。生憎、俺が
貴様の手管にはまっているのかも、判断がつかん」
言いながら、小十郎の手が半兵衛が重ねあわせている内腿へ伸びた。
「聞かなきゃ、抱けないというのかい?聞きたがりの、片倉君」
「ああ。貴様の体は、狎れているように見えて、狎れていないようにも見える。生憎、俺が
貴様の手管にはまっているのかも、判断がつかん」
言いながら、小十郎の手が半兵衛が重ねあわせている内腿へ伸びた。
ひくり、と体を引くのだが、その反応が痛々しい。
身動きもままならないくらい抱きしめられ、乳房を大きな手に包み込まれる。
また捻り上げられるかと半兵衛が体を固くしたが、柔らかく揉まれた。
「そういうこと、女に聞くのか」
「案ずるな。貴様への、嫌がらせだ」
嫌な男だ、と呟きながら、それでも半兵衛は少し間を置いて答えた。
また捻り上げられるかと半兵衛が体を固くしたが、柔らかく揉まれた。
「そういうこと、女に聞くのか」
「案ずるな。貴様への、嫌がらせだ」
嫌な男だ、と呟きながら、それでも半兵衛は少し間を置いて答えた。
「……僕は、秀吉に一度だけ、抱かれたよ。お互い、慣れてなくて……。それに、僕の体じ
ゃ、ちょっと、無理があった。秀吉のほうが随分気に病んでね。…以来、閨の話は禁忌にな
った。そして、僕達は友になった。それだけさ……」
つまらなさそうに呟くが、その傷は二人にとって、深すぎるのだろう。
小十郎は、何も言えなかった。
ゃ、ちょっと、無理があった。秀吉のほうが随分気に病んでね。…以来、閨の話は禁忌にな
った。そして、僕達は友になった。それだけさ……」
つまらなさそうに呟くが、その傷は二人にとって、深すぎるのだろう。
小十郎は、何も言えなかった。
常に側にいて、同じ夢を語り、求め合う男と女であるべきが、友という形でしか添うことが
できない。
できない。
「僕を、憐れむな……。そういう男は、嫌いだ」
小十郎が抱きしめてくる手を煩そうに払いながら、半兵衛は顔を背けた。
その細い首に、小十郎は唇を寄せた。
「……俺が思うのは、政宗さまのことのみ………。貴様にも、憐れみなどかけぬ」
「愚直だな……。政宗君は、僕と違ってちゃんとおひいさまだしね」
「貴様とて、女人らしくすればよかろう」
半兵衛は、鼻で嘲笑った。
小十郎はその白い顔を自分のほうへ向けさせ、唇を吸った。
小十郎が抱きしめてくる手を煩そうに払いながら、半兵衛は顔を背けた。
その細い首に、小十郎は唇を寄せた。
「……俺が思うのは、政宗さまのことのみ………。貴様にも、憐れみなどかけぬ」
「愚直だな……。政宗君は、僕と違ってちゃんとおひいさまだしね」
「貴様とて、女人らしくすればよかろう」
半兵衛は、鼻で嘲笑った。
小十郎はその白い顔を自分のほうへ向けさせ、唇を吸った。
薄く開いて受ける半兵衛の口内に、小十郎の舌が入り込む。
ぬるりと柔らかい半兵衛の舌が、小十郎のそれに絡みつく。
吸い上げ、絡み、唾液が零れる音がした。
淫らな音がしてようやく離れると、半兵衛が含み笑いをした。
ぬるりと柔らかい半兵衛の舌が、小十郎のそれに絡みつく。
吸い上げ、絡み、唾液が零れる音がした。
淫らな音がしてようやく離れると、半兵衛が含み笑いをした。
「…何を、笑う」
「噛み付く、とか、食いちぎられる、とか、考えないのか。君は…」
「ああ。考えなかったな。貴様も、俺が本当に抱くと思っていないだろう…」
「…え……?」
小十郎は腕に力をこめると、両足を掬い上げるように抱え上げた。
「噛み付く、とか、食いちぎられる、とか、考えないのか。君は…」
「ああ。考えなかったな。貴様も、俺が本当に抱くと思っていないだろう…」
「…え……?」
小十郎は腕に力をこめると、両足を掬い上げるように抱え上げた。
細い体を押し潰すように体を重ねると、小十郎は戦袴をくつろげた。
硬く熱を持ったものに手を添え、慣らしもしないで突き入れた。
硬く熱を持ったものに手を添え、慣らしもしないで突き入れた。
「…うっ……!…痛ぅ………」
先刻は充分蜜が満ちた秘口は、まだ濡れてもいない。
閉ざされた花弁は男を受け入れかね、先端がわずかに侵入を果たしただけだった。
「きついな……」
一度体を離し、小十郎は手を伸ばして血止めの膏を入れた器を引き寄せた。
指にたっぷりと採り、半兵衛の秘口に押し込むように塗り立てた。
冷たい膏の感触に、半兵衛が低く声を上げた。
先刻は充分蜜が満ちた秘口は、まだ濡れてもいない。
閉ざされた花弁は男を受け入れかね、先端がわずかに侵入を果たしただけだった。
「きついな……」
一度体を離し、小十郎は手を伸ばして血止めの膏を入れた器を引き寄せた。
指にたっぷりと採り、半兵衛の秘口に押し込むように塗り立てた。
冷たい膏の感触に、半兵衛が低く声を上げた。




