戦国BASARA/エロパロ保管庫

恋種6

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bsr_e

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ついに、言ってしまった。もう言えないかと思ったが、話し出したうちに張り詰めていた気持ちが緩み、言ってしまった。
伝えなければ後悔すると思ったが、伝えたら伝えたで後悔してしまいもうどうしようもない。
拒絶されるだろうか。
笑われるだろうか。
やはり女子だと、もう見放されてしまうだろうか…?

今の政宗は、全てが怖かった。自分の気持ちを誰かに伝えることなど、誰かを求めるなど初めてだったのだ。これ以上顔を会わせていたらどうにかなってしまいそうで、咄嗟に背を向ける。
小十郎は優しいのだ。自分のことを大切だと、好きだと、いつまでもそばに居ると、いつでも言ってくれる。だが、やはり自分のこの感情とは違うのだろう。もしかしたら相手にもこの気持ちが伝わるのではないか、なんていうのはただの勘違いで、思い上がりだったのだろう。
互いに好き合い、愛し合うなど奇跡のような確立だ。
期待などしないように言い聞かせてきたはずなのに。自分のしたことは優しさに付け入ろうとするようなことではと、伝えてしまった今、思えてきた。
身分、立場に差があるというだけでこうも上手く伝えられないものなのか。
小十郎は立場上、自分には逆らえないのだ。そのことを利用するような真似をしたと捉えられるのだけは嫌だった。それに、困らせたかったわけではないのだ。

何も言わない小十郎を背中で感じる。
やはり、言ってしまったことを後悔した。
嫌われただろうか?いっそのこと嫌いと言ってくれ、と自虐的に思う。
ただ、どうしようもないくらいに好きなだけなのに、何故こんなに苦しいのか。


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