戦国BASARA/エロパロ保管庫

お熱い夜がお好き4

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bsr_e

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小十郎が湯に浸かるのを見て、幸村は糠袋を手に立つ。
「どうした?」
「どうって……もう上がるのだが」
「水臭いな」
湯船の中から手が伸び、幸村の腕を取った。
その手の意味を悟ると、幸村はぶんぶんと首を振った。
「そそそそそのようなことはご遠慮申し上げる!」
「いいじゃねぇか別に。それとも何か? 入れねぇような理由でもあるのか?」
見られたらまずいものでもあるのか? と、目が険しく光る。違う、と首を振るが、
小十郎の手に力が入って引き寄せられる。
「付き合え」
有無を言わせぬ強い語気。幸村はでは、と小さな声で呟くと、湯船に脚を入れた。

小十郎のジャマにならないよう、幼子が親に抱かれるように、幸村は
小十郎に背中を向けて脚を折り畳んだ。
「湯帷子ってのも、いいもんだな」
「は?」
「――いや、なんでもねぇ」
小十郎の手が、幸村の肩を撫でた。
「留守中、変わった事はあったか?」
「……ああ、その、およねが、嫁ぐために里に下がる事が決まり申した」
「へぇ。ついにあいつも嫁入りか。相手は、例の男か」
「は。およねの里の男にござる。その、中々のよい男ゆえ、安心して――ひゃっ!」
肩を撫でていた手が、首を撫で、湯帷子の襟を撫で、そのまま懐に潜り込んできた。
「どうした?」
「ここここここここ小十郎殿、湯を、湯を楽しまれよ……!」
片方の手が喉を撫で、もう片方の手が胸に到達する。掌で包まれ、そのまま指が先端を探る。
「で、よねの夫になる男は……お前好みの美男子だったか?」
「好み、など、そのような事では……っ……!」

うなじに唇を感じた。
湯にふやけた指が胸を探り、先端を摘む。喉を撫でていた手が、湯を吸って
肌に貼り付いた湯帷子の襟を大きく乱す。
一月、小十郎の肌を、焚き染められた香を思い、一人で寝た。
小十郎は、夜中に帰ってきたとき、そのままの格好で勝手に隣で寝る。
だから、夜中に目が覚めると、隣に寝ていないかと探してしまう。
褥から小十郎の香が消えるのが嫌で、小十郎の香を焚き染めて寝るようになった。
そうすれば、小十郎に抱き締められているような気がした。
「……槍の」
小十郎は耳元で低く囁く。じん、と腰が痺れたようになった。
「槍の腕は上がったか」
「は、い。毎日……稽古を……」
「そうか。明日、久しぶりに稽古をするか」
「は……」
小十郎と稽古。嬉しくてたまらないが、言葉に結びつかない。

湯帷子はすっかり乱され、もはや衣服としての意味をなしていない。熱い湯が肌を擦り、
湯以上に熱い掌が幸村を撫で回す。
「も、う……」
「なんだ? のぼせたか?」
小十郎が囁くたびに、耳に息が吹きかかる。それが腰に熱を持たせる。
折り畳んだ脚を割ろうと、手が動いた。
「まだ大丈夫だろうが」
「もう、無理にござる……!」
沸騰しそうだ。
湯の中で体を撫でられると、体が熱くなるのが速い。このままだと、
後の事など考えずに湯の中で乱れてしまう。
「いいや? 大丈夫だろうよ」
「嫌でござる。このような、このようなところで……!」
「ここは、嫌か」
問われ、全力で頷いた。くっ、と喉の奥で笑う声を聞いた。
「悪かったな、もういいぜ」
小十郎の手が離れる。幸村はくるりと体を捻り、小十郎の肩を掴んだ。
「小十郎殿……!」
文句を言おうと思った。だが、頬を上気させ、洗って乱れた髪の小十郎を見ると、何も言えなかった。
湯帷子が肌に貼り付いている。貼り付いた湯帷子越しの肌は、素肌を晒しているよりも、情欲を煽る。
こういうことか、と先ほどの小十郎の言葉に納得する。
ぐらりと視野が傾ぐ。頭が茹だる。
無茶苦茶な稽古を雨の中でしたせいで、疲れ切っている。限界も近い。
「……閨で待ってろ。すぐに行く」
頬を撫でられる。大きな手。すぐに思い出す事ができる手だ。
幸村は頷き、湯船から上がった。

湯殿から出ると、ふらふらと脱衣場に座り込む。
体が熱い。のぼせているが、それ以上に腰が熱い。
「ぅ……」
じく、と腰が疼く。中途半端にいじられたせいで、熱くて熱くてたまらない。
耳元で囁かれた言葉を逃がしたくなくて、耳を塞いだ。
目を閉じて目が回るのを抑える。
湯が、まだ体に残っているかのようだ。濡れた湯帷子が体に貼り付き、
熱を逃がさない。
はあ、と息を吐く。その息はすでに熱く潤んでいた。


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