戦国BASARA/エロパロ保管庫

お熱い夜がお好き5

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bsr_e

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小十郎は湯から上がって新しい着物に着替えた。新しい夜着。一月ぶりに家で休む小十郎に対する、
ささやかな気遣いのようだ。
雨はまだ降っている。今の季節にしては寒い。
寝る間を惜しんで仕事をこなし、全身が疲れ切っている。このまま褥に潜り込んだら、
すぐに眠れるだろう。
だが、そうするのは惜しい。閨では妻が自分の事を待っている。
湯殿で触れた肌は、記憶のものと変わりがなかった。弾むように瑞々しく、
日に焼けたところとそうでないところの違いが大きい。
浮気が心配か、と政宗にからかわれた。政宗様こそ、と言うと、政宗は何か
思い当たるのか、露骨に嫌そうな顔をした。
浮気を心配した事はない。だが、寂しい思いをさせているな、と何度も考えた。
一月顔を合わせていないと、さすがに心配になってくる。
戦場ではないから、何かあればすぐに知らせが来る。ごく普通に
過ごしていたのだという事は分かるが、どう「普通」に過ごしていたのか知りたいと思う。
(難しいな)
聞きたいことが色々ある。一月も空けていたせいで、何から聞けばいいのか分からない。
小十郎は閨に入った。灯りが入り、薄く香が焚かれている。小十郎が
衣服に焚き染める香だ。嗅ぎなれた匂いではあるが、ここで焚くように指示を出した覚えはない。

「幸村」
いつもなら、幸村は褥の外に正座している。ぺこりと頭を下げ、お待ちしておりました、と
低い声で言う。
だが、今日は随分様子が違う。俯き、じっとしている。
「幸村」
「……お待ち、しておりました」
切羽詰った声。
「どうした? 調子が悪いのか?」
「ちが……」
幸村が顔を上げた。まだ頬が上気している。薄く紅を差した唇。重たげな髪は、まだ濡れていた。
手が伸びる。首に絡んだと思ったら顔が近づいてくる。
唇が触れた。熱い。
勢いよく触れてくる唇の勢いに負け、小十郎は体勢を崩した。
小十郎の上に乗ったまま、幸村は唇を離した。
ぱさり、と濡れた髪が落ちた。色の薄い、茶色い髪。ふわふわと柔らかく跳ねやすい
髪は、犬の尾を連想させる。
「はしたないと、重々承知しておりますゆえ、どうか、ご寛恕くだされ」
髪の毛に指が差し込まれる。熱い指に、小十郎を離すまいと力が籠る。
「ずっと、ずっと、一人寝に耐えて、……寂しくて、香が消えるのが嫌で……」
そういうことか、と片隅に置かれた香炉に目をやった。

「……悪かった。寂しい思いをさせちまうな」
今の時期は毎年こうだ。妻を迎えたからと言って、仕事は減らない。去年も、
こうやって耐えさせてしまった。
「逢えぬ方が、燃える」
瞳が燃えている。暗い、だが見つめていて心地いい目だ。
目を閉じることができない。目を閉じれば、朝まで眠ってしまいそうだ。
それほど疲れているのに、体が燃えるように熱い。
唇に噛み付き、濡れた音を立てて吸いついてくる。差し込まれた舌に応えながら、
小十郎も幸村の背を抱いた。

体を押し付けられる。布越しでも分かる、豊満な体。襟を乱し肩を露わにすれば、
妖艶な遊び女のようだ。
日ノ本一の兵と呼び声高い武将く、平時もまた、少年のように振舞う。男装して
走り回っている様子は、とても武家の妻とは思えない。
だが、こうやって夜になれば、艶かしい女に変わる。豊かな胸となめらかな肌が、
女だと主張している。
白い肩に汗が滲む。胸が零れ落ちそうになっている。
幸村は一心に腰を揺らし、脚を絡め、小十郎の情を煽る。
悪くない眺めに、小十郎は満足げに目を細めた。
「脱げ。……衣が邪魔だ」
幸村は無言で頷き、ふと前方を見た。
障子戸が開いたままになっている。目隠しの几帳や衝立もなく、庭から丸見えだ。
「誰も来ねぇよ」
「しかし……小十郎殿以外に、肌を見られる事があっては恥ずかしゅうござる」
「戦場で散々見せておいて、よく言う」
「あ、あれは、お館様より拝領した、大事な装束にござる。それに、乳が
大きくなったのは、嫁いでからであって」
夜着の上から、胸に触れた。たっぷりとした重みと吸いつくような柔らかさ。
生娘だった頃から、十分育っていた。政宗が真面目な顔をして「なんであいつ
あんなに育ってるんだ」と言っていた覚えがある。
「人払いなら済ませてある。……それとも、晒せない理由でもあるのか」
見せろ、と言って手を腰に移動させる。今更羞恥に頬を赤らめながら、帯を解き、裸身を小十郎に晒す。


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