戦国BASARA/エロパロ保管庫

お熱い夜がお好き6

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橙の色に似た灯りは、幸村の肌をいっそう艶かしいものに変える。
広い肩幅をしている。腕も太い。女のしなやかさではない。獣のそれだ。
「悪くねぇ」
はちきれんばかりの胸。細い腰。大地に根付いた脚。下生えはどことなく炎を思わせる。
下生えが、輝くように濡れている。そんな事になっているのか、と笑った。

腕を絡めた。槍を取り、敵の首を容赦なく頂戴する腕が、たおやかに動いて小十郎を誘う。
幸村は体を屈めた。そっと、口付けられる。熱い唇から吐息が零れた。
静かなのは最初だけで、後は夢中だった。いつも小十郎に甘え、せがみ、可愛らしさを残すが、今日はまるで違う。一月以上も待たせたせいか。積極的に小十郎を貪ろうとする。
荒い口付けは思考を鈍らせる。何度も深く口付け、髪をかき乱す。首筋を唇で撫で、胸に痕を残す。
「っ……」
先端を吸われ、思わず体を強張らせた。赤子が乳を吸うような他愛ない所作は
最初だけで、体の強張りに気づいた幸村が妖しく目を光らせる。
先端を舌で転がし、歯で軽く撫でられる。幸村にいつもしている事だ。ちゅく、と
音を立てて、小十郎を煽る。
「ちっ…………」
知らず、声に熱が籠る。

幸村が積極的になるのは滅多にない。大した事はないと思っていたが、
いつの間にどこで覚えてきたのだと考え、俺が教えたのか、とすぐに答えを出す。
首筋の愛撫のやり方も、胸の弄り方も、小十郎とまったく同じだ。体が
覚えているのだろう。幸村は、小十郎以外の男を知らない。
幸村の顔が下がる。反応し始めた小十郎のそれに手をかける。

「……無理しなくていいぞ」
嫌がる女も多い。しかめ面で口淫をされても嬉しくない。
幸村は首を振った。小十郎は上体を起こし、幸村を見る。
「あまり、見ないでくだされ」
「じっくり見せろ。……噛まなければいい。それだけは忘れるな」
幸村は頷いた。いつもの生真面目な所作だが、目は妖しく光り、唇は濡れている。
そのちぐはぐな様子も、また愛しい。
幸村は先端を口に含んだ。小十郎がするような動きを思い出しているのだろう。
だが、男と女では何もかもが違う。
「っ、いい、ぞ……」
技巧というには拙すぎる。歯が当たる度にひやりとする。喉奥にあたり、
明らかにえづいている。
「無理はするな。全部口に入れなくていい。……そうだ。舌を、使って……」
口の中の温度と舌の動きを感じる。幸村がしている、という視覚的なものあり、
十分興奮する。
背中を撫でると、過敏に反応する。びくりと肩が揺れ、歯が当たる。きゅっと
全身が縮むような感覚を覚えた。動くとまずそうだ。
根元に手を添え、溢れる先走りをすすって目を細める。熱に浮かされているような
熱い舌が先端を舐める。
まずい、と思った。幸村が口で精を受けた事はない。それだけはしてこなかった。
何もかもを汚してしまいそうで、できなかったという方が正しい。

嬲り、犯した事もある。だが、口だけはできなかった。

「、ぅぇ……」
苦いものを飲んだ声。こんな声を聞いて、最後までやれとは言えない。
「もういい、十分だ」
幸村は動きを止めた。顔を上げる。目が潤み、唇が濡れている。額に浮いた
汗は、快楽によるものだけではない。
「なれど」
「無理をするんじゃねぇ。……ほら、来い」
背に腕を回して抱き寄せる。
どんなに盛り上がり燃えていても、少しでも辛いと感じたら、女の体は驚くほど
すぐに冷える。無理やり情を煽る事もできるが、そういう夜は、決まって苦しそうにしている。
辛い思いはさせたくない。
首筋を唇で撫で、口付けた。幸村は驚いて目を見張る。口を抑え、今、ともごもご呟いた。
小十郎は自分の唇を撫でた。苦い。
「ああ……しまったな」
つい、と笑えば、幸村も笑う。髪を撫で、労わるように背を撫でた。


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