戦国BASARA/エロパロ保管庫

伊達×愛姫 8

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「知らないこともたくさんあるでしょうけれど、知っていることだってありますよ。政宗さまがお好きな
食べ物も色も、喜多から教えて貰っています。槍よりも剣が得意で、馬に乗るのがお上手で、詩文も得手
でいらっしゃるけれど今はお休みして、異国の言葉を学んで――」
「そういうんじゃねぇ、俺が言ってんのは――」
「愛が琴を弾くと、退屈なのに我慢して聴いてくださってるのも、愛がご挨拶に伺うたびに手を止めてく
ださるのも、こちらにいらっしゃるたびに花やお菓子や、今日みたいに絵巻物を持って来てくださるのも
知っています。それだけで、政宗さまがお優しいと思うのはおかしいのでしょうか?」
 ゆったりした口調とは裏腹に、愛の目は真剣そのものだった。政宗はふと、こいつは想像以上の馬鹿か、
予想外に利口かのどちらかだと考える。
「俺が知るかよ。俺だってお前のことよく知らねぇし……知ってるのは愛が、俺が好きってことだけだ」
 たじろぎながら口にして、確実なのはそれだけで、もしかしたら肝要なのもこの一点に尽きるのかもし
れないと思うと、胸の奥がざわめいた。
「仰る通りです。愛は、政宗さまをお慕いしているんです」
 愛は目もとを赤らめて、もじもじと袖口を弄りながら、小さく呟く。
「ひとつずつ、政宗さまのことを知るたびにもっと好きになるんです。今日は左目について教えて頂きま
した。だから、昨日よりも好きなんです。きっと明日にはまたひとつ知って、もっともっと……」
「明日には嫌いになってんじゃねぇの?」
「そんなこと、絶対にありません。愛は政宗さまの妻ですもの」
 水を差しても、それだけは譲れないとばかりに愛は言い切った。この溢れるような自信は何に由来する
のか、見当もつかない。解読不能の言動に脱力し、政宗は脚を崩して片膝を立てると顎を乗せた。
「妻って……理由になんのか?」
「なります。愛は身も心も政宗さまの妻ですもの」
「……愛、pardon? 今なんつった、お前」
 引っ掛かりを覚えて問い質すと、愛は恥ずかしそうに身を捩り、目を伏せる。
「身も心も、政宗さまの妻です……婚礼を挙げて、その夜同衾した殿方が背の君でしょう?」
「同衾て……なにが?」
 なにを言っているのかさっぱり分からない。
「ですから、男女がひとつの臥所へ一緒に寝ると、夫婦になるんです。政宗さまもご存じでしょう? も
うこんなこと、愛の口から言わせないでください!」
「いや、寝たっていうか……、これは、凄ぇな。さすがの俺もご存じなかったぜ」



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