戦国BASARA/エロパロ保管庫

その後の二人3

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momo

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幸村はあからさまにほっとすると深々と頭を下げた。
慶次はズキズキと痛む頭を抑え、遠くを見た。
目頭が少し熱くなった。

俺、何?
この他にももしかして色んな噂たってる?

何で?
どうして?
聞きたいけど、恐くて聞けない。
噂って怖い。


「あ、諸悪の根元。」
すっかり落ち込んだ慶次に佐助は更に追い討ちをかけた。
取り合えず、色々けしかけたお詫びに佐助と話をしてくると約束をして信玄の屋敷に向かった。
佐助は珍しく女らしく着飾っていた。
きちんと髪を解かし、戦化粧ではない普通の化粧をしているせいか、普段とまるで別人に見えた。

「何か、そうやってると違和感無いね。」
「何が?」
「武家の奥方って言われても納得って感じ。凄い似合うよ。」
何とかいつもの調子で話をする。
が、佐助はただ、ふうと溜め息をついただけだった。
「別にあんたに言われてもね。何の用。」
その冷たい切り返しに弱った心がおれそうになる。

いつもなら『じゃあ、誰に言われたいの?』と聞くところだが口に出来る気力がでない。
「あー。何かごめんね。俺、幸村が好きなのさっちゃんだって知んなかったからさ。」
「ん?何のこと?」
「え、俺が幸村にがんばれよ的な助言したから怒ってんじゃないの?」
少し考え込むように佐助は斜め上をみて、合点がいったのか一人で頷いた。

「あーあーあーはいはい。そゆこと。で?」
調子が悪いのか今市反応が鈍いなと思いながら慶次は続けた。
「俺はさ。幸村が好きな相手とか分かんなかったし。まさか、とっくにお嫁にしてるなんて知らなかったし。女心一つ取ったって色々あるんだから研究は大事だよって言ったんだけど。何かそっちの方の事だと思ったみたいで。でもさ、俺、今回はちゃんと説明したから幸村も――。」

「あー。何言われてきたかしんないけどさ。あんたに怒ってんのは、旦那に怪しい頁の見方教えたとか俺が態々切った回線を勝手に復旧したりとかそんくらいだよ。」
男なんだし、興味があるのも猥談好きなのもしかたないしね。と佐助は続けた。
「でも悪いけど俺今は帰らないよ。」
「えー何で。」
「何でも何も流すのやだもん。」

「え。」

一瞬言葉が理解できなかったが、佐助の手がすると腹部にそえられているのを見て漸く分かる。
「え、嘘、何時?」
打掛を着ていて良く見えていなかったが、確にぽこりとお腹が膨らんでいる。
「もうちょっとかな。臨月なのに旦那と来たら『これなら出来るのでは』とか言って、エロい頁で変なプレイ探してさ。もう何時襲ってくるか分かんないから休めないし。そもそも休むにしたって本業忍だから休める部屋も元々無いしで、産むまでこっちに居さしてもらう事になったんだよ。」
「はー何だ。幸村がさっちゃんに嫌われたって大騒ぎだったからさー。……ってもしかして具合悪い?」

話ながら心配になってくる。
始めは気付かなかったが着物から覗く腕や首が以前より細い気がする。
顔色も良くない。
「あーうん。最近凄い消耗するんだ。産まれれば治ると思うけど……ちゃんと産めんのかな。まあ、産まれても居ない内に他に女でも出来れば、用済みかもしんないけど。」
そう呟く佐助を見て慶次はなんだか不安になった。
「さっちゃん。幸村のこと好き?」



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