戦国BASARA/エロパロ保管庫

一人遊び10

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匿名ユーザー

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 脳内もきっと愛液をあふれさせる性器とあまり変わりない有様だろう。
 過ぎる悦楽に翻弄されて、理性も感情も思考回路もきっとどろどろに溶けてしまっているはずだ。
「あ、っあァ……あぁあああ――……っ!」
 荒ぶる情動に突き動かされ、市は充血した陰部の棘を押し潰し、
 胸の頂をひねり上げた。痛痒は一瞬のことだった。
 臨界点まで高ぶっていた性感が、決壊する。快すぎて――壊れてしまう。
 死に行く小鳥のような高い嬌声をあげ、がくがくと全身を痙攣させて、市は絶頂を迎えた。
 長政に抱かれているときは、いたるはおろか垣間見ることすらも叶わなかった、
 淫靡な、悦境に達した。
 桜色の唇をうすく開いたまま、漆黒の瞳を見開き、どこでもない虚空を注視して――
 さながら、神がかりの巫女のような姿勢で。
 市は、白熱する享楽が、全身をしたたかに撃ち抜いていくのを感じ取っていた。


 ……やがて、我に返った市は、乱れた黒髪を背中へかき上げると、
 傍らに置いてあった手巾を手にとり、体を清め始めた。
 今しがたまであれほどの自慰にのめりこんでいたことに対し、てらいも恥じらいも
 感じ取れない、いつもの人形めいた無表情で。
 桶になみなみと汲んだ湯を痩躯に打ちかければ、股間のぬめりも流れて消えていく。
 内腿を流れ落ちるくすぐったいような感覚に、かすかに悩ましげな吐息をつきながら、
 市は思った。
 己はきっと近いうちに、あの男が拘禁された地下室に忍んでいくだろう……と。
 そしてそこで……長政を裏切るのか。彼が最も嫌う罪を、不貞の罪を、犯してしまうのか。
 行く末に意識を馳せれば少し気は滅入ったが、心のどこかが妖しく昂揚しているのも確かだった。
 ここまで高まってしまった情動を黙殺することなど、もはや不可能だろう、と、
 市の中の悪魔が含み笑いをしながら囁いている。あの男に抱かれたいのだろう?
 こんな生半可な自慰などで、お前の中の獣は満足なぞしていないくせに。
 お綺麗な仮面なぞ脱ぎ捨てて、さっさと素直になってしまえ……と、ふしだらな声音で唆す。
「……もう……とめられない、のね……」
 細い、抑揚にかける声でつぶやいて、市はすっくとその場に立ち上がる。
 見下ろす自分の肢体は、相変わらず頼りないほど細いのに、
 胸元や腰元には隠しおおせぬまろやかな肉付きを持った、まごうことなき『女』のそれだ。
 ああ……と、密やかなため息をつきながら、市はそっと瞳を伏せる。
 瞳を伏せて、世界から己を隔絶しながら、そっと静かに自問するのだ。

 一体、いつから……
 自分はこんなに厭らしい、浅ましい、女になってしまったのだろう――と。

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