戦国BASARA/エロパロ保管庫

幸村×まつ2

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匿名ユーザー

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「おかわり!」
勢いよく差し出された椀を、まつは笑顔で受け取って
「はい。まだまだたんとありますゆえ、
 そんなに急いで召し上がらなくとも大丈夫にござりますよ」
ほかほかと湯気を立てる真っ白い飯を、
また山盛りにして幸村の手に返してやる。
「む、い、急いでいるつもりはないのでござるが…
 まつどのの飯があまりに旨いので、つい手が早まってしまうのでござる」
朗らかに笑うまつに対して、幸村はあくまで生真面目に返事をする。
そして、今度は意識してゆっくりと箸を動かしだした幸村の
口の脇についた白い飯粒を指先で取ってやりながら
まつは胸の奥がジンと熱くなるのを抑えられなかった。
かつて、今はなき夫の利家が、
戦場で相対した武田の『虎の若子』こと真田幸村を
「どこか某に似たところのある男だった。
 あの虎の若子には、いつかまつの飯を食わせてやりたいなぁ」
と、楽しそうに話していたのを思い出したのだ。
共に暮らすようになって、利家の言っていたことが本当だったと
まつはしみじみと思い知っていた。
見ていて気持ちがよくなるほどの食べっぷりも、
普段の無邪気さと戦場での勇猛さの驚くほどの落差も
身分の隔たりなく、周囲の者誰にでも笑顔を振りまく優しさも…
「おかわり!……まつどの?
 …あ!それがし、また早食いをしてしまったでござろうか…」
またも空になった椀を勢い良く差し出した幸村は
夫との思い出に浸っていたまつのぼんやりした顔を見て
自分の失態かと慌てて手を引っ込め、顔を赤くする。
「ああ、いいえ、幸村さま。そうではござりませぬ。
 どうぞ、何杯でもお替りなされて下さりませ」
胸の中の夫の面影を振り払い、まつは笑顔で幸村の椀に飯をよそった。
そして、その手に椀を渡す時、わざとその指先に触れた。
夫と同じ、槍を使うごつごつした手。また利家を思い出す。
幸村はまつに指先を包まれたまま、真っ赤になって固まっている。
「あの、幸村さま」
幸村の指先を掴む手に少しだけ力を込め、まつは幸村の目を見つめた。
「実はまつめは、幸村様の為のごはんを、
 もっともっとおいしく作ることができるのでござりまする」
顔を赤くしたまま、それでも幸村は目を輝かせた。
こんな無邪気な表情もまた、利家を彷彿とさせられて、
まつは自然と笑みが深くなる。
「けれどそれには、今のままでは無理なのです。
 …幸村さまのご協力がどうしても必要なのでござります」

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