微弱な電気を打たれているような感覚に翻弄されているまつに、利家は唇を
合わせた。
口の端から唾液がこぼれていことにまつが気づいたのは、利家がそこに
舌を這わせていたからだった。
まつは無意識に、唇から舌をちろちろと覗かせていた。
すぐに利家がそれに応じる。
粘った薄い塩味が唾液とともに交わり、まつを恍惚とさせた。
唇を合わせながら利家が自身のものを取り出すしぐさを見せ、まつは足を
さらに開いてそれを招いた。
筋肉質な背中に改めて腕を回す。
利家の口が離れたとたん、まつは相変わらずの熱っぽい吐息を漏らした。
利家が好きで好きでたまらない。その思いで胸が苦しいほどだった。
すでに感極まった声でまつは言った。
「犬千代さまの子が欲しゅうござりまする」
「うむ。それがし、頑張るからな」
互いの声が熱っぽくかすれ、愛情と情欲のはざまで心地よく揺れている。
うっとりとしながら、まつは利家を受け入れた。
入り口付近をつつく亀頭が徐々に中へと入って行く。
半ばほどまで飲み込んだとき、利家が呻いて一気に腰を打ちつけてきた。
「ああっ……!」
子宮口を叩く衝撃。
戦場を駆けるときの荒ぶる利家を思い出させる動きに、まつはいっそう高ぶった。
内部が歓喜するように蠢いている。
利家は眉根を寄せ、目を閉じ、奥歯を噛みしめるようにして押し黙っていた。
しばらく経って、利家が体を抱きしめてきた。
頬と頬、胸と胸、腰と腰。あらゆる部分が密着する。
それだけでまつの胸は、この上ない幸福感と快感で満たされていた。
「まつ……」
「ああぁ……犬千代さま」
呼び合っただけで、この思いさえも利家と共有できているとまつは知り、
背中に回した腕に強く力を込める。
利家が腰をくねらせた。
深いところで繋がったまま、深度を変えずにまつの中を探っている。
「ん、う……ふぅ……」
凹凸にぴったりとはまり、結合しているという事実にまつは酔いしれた。
子供心に思っていた、利家を独り占めしたいという欲求は、あるいは
このことを指すのかもしれなかった。
利家×まつ11
合わせた。
口の端から唾液がこぼれていことにまつが気づいたのは、利家がそこに
舌を這わせていたからだった。
まつは無意識に、唇から舌をちろちろと覗かせていた。
すぐに利家がそれに応じる。
粘った薄い塩味が唾液とともに交わり、まつを恍惚とさせた。
唇を合わせながら利家が自身のものを取り出すしぐさを見せ、まつは足を
さらに開いてそれを招いた。
筋肉質な背中に改めて腕を回す。
利家の口が離れたとたん、まつは相変わらずの熱っぽい吐息を漏らした。
利家が好きで好きでたまらない。その思いで胸が苦しいほどだった。
すでに感極まった声でまつは言った。
「犬千代さまの子が欲しゅうござりまする」
「うむ。それがし、頑張るからな」
互いの声が熱っぽくかすれ、愛情と情欲のはざまで心地よく揺れている。
うっとりとしながら、まつは利家を受け入れた。
入り口付近をつつく亀頭が徐々に中へと入って行く。
半ばほどまで飲み込んだとき、利家が呻いて一気に腰を打ちつけてきた。
「ああっ……!」
子宮口を叩く衝撃。
戦場を駆けるときの荒ぶる利家を思い出させる動きに、まつはいっそう高ぶった。
内部が歓喜するように蠢いている。
利家は眉根を寄せ、目を閉じ、奥歯を噛みしめるようにして押し黙っていた。
しばらく経って、利家が体を抱きしめてきた。
頬と頬、胸と胸、腰と腰。あらゆる部分が密着する。
それだけでまつの胸は、この上ない幸福感と快感で満たされていた。
「まつ……」
「ああぁ……犬千代さま」
呼び合っただけで、この思いさえも利家と共有できているとまつは知り、
背中に回した腕に強く力を込める。
利家が腰をくねらせた。
深いところで繋がったまま、深度を変えずにまつの中を探っている。
「ん、う……ふぅ……」
凹凸にぴったりとはまり、結合しているという事実にまつは酔いしれた。
子供心に思っていた、利家を独り占めしたいという欲求は、あるいは
このことを指すのかもしれなかった。
利家×まつ11




