股間の痛みを省みず、腰を動かす。
「ひゃっ…ひっ…」
「無理はなさらないで下さい!」
「光秀が気持ち良くなってくれたら、それでいいの…ここが壊れたって…」
光秀は帰蝶を抱き締め返した。
「貴女が動かずとも、私は貴女と一つだというだけで…」
「いや!私は光秀に全部あげるの!…私のワガママ…聞いて頂戴…」
「…私は日の本一の幸せ者です」
慣れない腰つきで懸命に光秀のモノを翻弄していく。自ら締め付けをキツクし、光秀の精を欲しがる。
「帰蝶様、もう離れて下さい!」
「…孕ませてぇ!…」
「ひゃっ…ひっ…」
「無理はなさらないで下さい!」
「光秀が気持ち良くなってくれたら、それでいいの…ここが壊れたって…」
光秀は帰蝶を抱き締め返した。
「貴女が動かずとも、私は貴女と一つだというだけで…」
「いや!私は光秀に全部あげるの!…私のワガママ…聞いて頂戴…」
「…私は日の本一の幸せ者です」
慣れない腰つきで懸命に光秀のモノを翻弄していく。自ら締め付けをキツクし、光秀の精を欲しがる。
「帰蝶様、もう離れて下さい!」
「…孕ませてぇ!…」
二人の意識は同時に消えた。朦朧とした意識の中、光秀の腕の中に彼女がいたのは覚えている。
これが最初で最後。
帰蝶が目を覚ました時、陣営は出払われていた。服は着せられ、得物は傍らにおいてあった。
風の便りに織田信長、本能寺に散るの報を聞いた。最後までいた兵士の話によれば、本能寺の中には二つの「魔」がいたらしい。
そして
山奥の小さな村に住む女性が一人。縁側でのんびりと空を眺めていた。
「もう…「闇」を辞めてもいいんじゃない?早く帰ってきてね…」
少しだけ膨らんだ、お腹。
山奥の小さな村に住む女性が一人。縁側でのんびりと空を眺めていた。
「もう…「闇」を辞めてもいいんじゃない?早く帰ってきてね…」
少しだけ膨らんだ、お腹。
彼女は、「待つ」幸せを手に入れた。
─完─




