「・・・・・・」
あの連中からどうやって・・・と考えた所でやめた。
聞いた所で教えてくれるわけでもないだろうし。
それより・・・
「一つ聞かせてくれ、何故猫を欲しがるんだ?」
「先程も申したように皆で飼うのですよ」
大熊は置いた湯飲みを取ると飲むわけでもなく茶に映る自分の顔をじっとみつめる。
「今度の謙信殿との戦、御館様は決着を着けるおつもりです・・・。
先に誤解無いよう言っておきますが私は御館様を尊敬しておりますし
この老体を買ってくださった恩を感じております。
残りの人生を御館様の下で尽くす覚悟です。
ですが私も元は上杉の将。
今は敵対するとはいえ謙信様を尊敬する気持ちは変わりはない。
だからと言って戦で手を抜くつもりは無い、
むしろ私に出来る最大限の方法で上杉を敗る。
陣形、兵、火器、兵糧、策、全てをかけて全力で勝つ。
それが謙信様への最大の敬意だと・・・私はそう信じております」
手に持ったままの湯飲みをぐっと飲み込みじろりと佐助を見る。
そこには先程までの穏やかな大熊はいなかった。
「猫が欲しいのは兵を完全な状態で戦に出す為です。
戦になれば戦慣れした兵でも緊張は隠せまい。
だから猫・・・それも極上の誰もが抱き上げたくなるような
美しい猫を与える事で彼等の緊張を取り
そして帰れば猫を撫でる事が出来ると思えば自ずと帰還したい思いは強くなる。
兵も無限ではない。戦が長引けばそれだけ不利になるが
可能な限り兵を長持ちさせる事で勝機が見えてくる。その為の猫です。
たとえ外道と言われようとも私は構いません。
僅かでも勝機が上がるならどのような事でもします。
御館様もこの事については幸村様に内密にするようにと条件に
黙認するとおっしゃられました。
・・・あとは貴方の承諾だけなのですよ佐助殿」
かすが凌辱21
あの連中からどうやって・・・と考えた所でやめた。
聞いた所で教えてくれるわけでもないだろうし。
それより・・・
「一つ聞かせてくれ、何故猫を欲しがるんだ?」
「先程も申したように皆で飼うのですよ」
大熊は置いた湯飲みを取ると飲むわけでもなく茶に映る自分の顔をじっとみつめる。
「今度の謙信殿との戦、御館様は決着を着けるおつもりです・・・。
先に誤解無いよう言っておきますが私は御館様を尊敬しておりますし
この老体を買ってくださった恩を感じております。
残りの人生を御館様の下で尽くす覚悟です。
ですが私も元は上杉の将。
今は敵対するとはいえ謙信様を尊敬する気持ちは変わりはない。
だからと言って戦で手を抜くつもりは無い、
むしろ私に出来る最大限の方法で上杉を敗る。
陣形、兵、火器、兵糧、策、全てをかけて全力で勝つ。
それが謙信様への最大の敬意だと・・・私はそう信じております」
手に持ったままの湯飲みをぐっと飲み込みじろりと佐助を見る。
そこには先程までの穏やかな大熊はいなかった。
「猫が欲しいのは兵を完全な状態で戦に出す為です。
戦になれば戦慣れした兵でも緊張は隠せまい。
だから猫・・・それも極上の誰もが抱き上げたくなるような
美しい猫を与える事で彼等の緊張を取り
そして帰れば猫を撫でる事が出来ると思えば自ずと帰還したい思いは強くなる。
兵も無限ではない。戦が長引けばそれだけ不利になるが
可能な限り兵を長持ちさせる事で勝機が見えてくる。その為の猫です。
たとえ外道と言われようとも私は構いません。
僅かでも勝機が上がるならどのような事でもします。
御館様もこの事については幸村様に内密にするようにと条件に
黙認するとおっしゃられました。
・・・あとは貴方の承諾だけなのですよ佐助殿」
かすが凌辱21




