戦国BASARA/エロパロ保管庫

姉貴5

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「アアン?もう一度言ってみろ。この田舎モンが!」
「ha!そういう科白言うヤツが、ホントの田舎モンだって事、未だ判んねぇの
かよ」

杯に移すのももどかしいのか、酒瓶から直飲みという、「年頃の女として、それ
はどうなのよ」状態のまま、酒にも強く相当なのんべえである政宗と元親は、何
本目かの空き瓶を傍らに転がせていた。
「ったく、オトコ出来ていい気になってんじゃねぇのか?いいのかよ、ソイツそ
っちのけで俺のトコになんか来てて」
酒の勢いに任せながら、政宗は多少の妬みも含んだ言葉を、元親にぶつける。
「…んなの、関係ねーだろ。お前こそ、えり好みしてねぇで、さっさとオトコ捕
まえりゃいいじゃねぇかよ。大体、いつも段平6本も持って、気に入らないヤツは
片っ端から斬りまくってるクセに、気に入るオトコはひとりも手に入れられない
ってな、どういう了見だよ?」
「な…っ、そ、それこそテメェにゃ関係ねーだろーが!ご自慢の碇槍で一本釣り
はしたものの、釣った魚に餌やらずにこんなトコ来てるヤツになんか、言われる
筋合いねぇ!」
「……そうかよ。悪かったな」

てっきりムキになって反発してくるかと思いきや、何処か強張った表情のまま、
元親は低く小さい声で返してきた。
訝しげな顔をする政宗の隻眼に、元親の傍に立て掛けてある碇槍が映る。
(あれ?あいつの武器、いつもと違う……?)
元親は、余程の強敵と戦う場合を除いては、馴染み深い『八流』を、必ず携えている
のに、今政宗の目の前にある元親の碇槍は、見た事のないものであったのだ。
「なあ、元親。いつもの『八流』はどうしたんだよ」
「…あ?ああ…あれは……捨てた」
「Why?あんなに大切な武器だって、しつこいくらい俺に言ってたじゃねぇか?」
「──うるせぇな!俺が捨てたっつってんだから、いいじゃねーかよ!」
「…元親?」
そう言い捨てながら、俯いた元親は、僅かに震えながら己の手首を擦り始めた。


『頼む、それだけは…それだけは嫌だ…ぁ…!…いやぁ!いやあああぁぁ!』
『痛ぁ…やめてぇ……もうやめてよぉ…う…うぅ…っ…』
『お願い…助けて……誰…か……』

武器や重機を収納しておく倉庫の中に反響する、自分の悲鳴と泣き声。
敵を絡め取り、打ちのめす愛用の武器が、皮肉にも持ち主の自由を奪う為に用いら
れた現実。
──ああ。先程までは、澄み渡った蒼穹が自分を見下ろしていた筈なのに。
今、見下ろしているのは、自分の身体を引き裂く男の……


「な、なあ。俺、お前の気に触る事言ったか…?だったら、悪ィ。謝る……」
「……政宗?」
意気消沈した声を聞いて、元親は我に返ると感情に揺れる政宗の左目を見た。
孤独な幼少時代を過ごしてきた政宗は、不器用な形でしか人との接触の仕方を
知らない。
故に、無遠慮な言葉を並べる割には、いざ元親が本当に傷付いたような顔をす
ると、途端に不安になるのだ。
「…んだよ。塩ふられた菜っ葉みたいな顔しやがって」
「元親…」
「心配すんなって。お前の悪態にゃ、慣れっこだよ。こっちこそ悪かったな。ち
ょっとイラついてたんだ。えーとお前に言わせりゃ、な、なー……」
「──nervous?」
「あ、そう。それそれ」
元親に笑顔が戻るのを見て、漸く政宗も表情を和らげた。
杯を差し出してきた元親に、新たな酒を注ごうと酒瓶を傾けていると、不意に部屋の
外が騒がしくなった。
事態を察知した小十郎が部屋を出ると、使用人が新たな来訪者の出現を告げてくる。
「今、政宗様には先客がいる。日を改めて貰え」
「はぁ…でも、その客というのが、甲斐は武田の使いの者で…名前を真……」

「政宗殿ぉ!真田源次郎幸村、お館様の使いで参上致しましてござりますうぅ!」

「──幸村!?」
屋敷中に響き渡ったあまりの大声に、正に政宗を筆頭に、全員が驚愕にどよめいた。

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